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travesia

HISがスポンサーの旅のフリーペーパー「トラベジア」が届きました。
今回が創刊号になり、季刊で場所を変え展開されます。僕はここで連載を持つことになりました。
 
編集は京都のカルチェ・ラタン恵文社によるもので、店長のH部さんが編集長を務めます。創刊号は台湾特集です。フリペでページ数が少ないながらも他のメディアでは知られることの無い、カジュアルだけどディープな台湾を紹介しています。恵文社およびH部さんの編集が冴え渡っているといえます。サイトもなかなかいいです。
 
HPでも紹介されていますが、台湾で70年代に発行されていた“ECHO”という雑誌が面白いです。僕も15年前ほどに発見して20冊ほど持っています。60年代後半〜70年代前半は世界的にフォークロアブームが巻き起こっていたので、こういった民族文化を紹介した雑誌などは結構出ていたのですが、アジアの雑誌は余り知られていませんね。この雑誌を出版していた漢聲出版という会社は面白い本を多く出しています。一部は日本でも買うことが出来ます。
中国系の出版社はとても装丁が凝っていてジャケ買いも多いです。
 
僕は台湾のファンシー好きな一面を紹介しました。台湾や香港はかわいいものが根っから好きみたいです。日本でも80年代のファンシー雑貨ブームの頃に流行ったまる文字を今でも多用しているし、スイーツを見てもピンクやライトブルーみたいな色が使われていて、見た目もファンシーです。スイーツと言えばあっちの人は何で冬は暖かいスイーツを食べるんでしょうね?ごま団子フォンダンショコラみたいなものだったら分るんですけど、マンゴーやスイカまで温めて食べるのがよく分かりません。
 
このトラベジア、京都のカフェなどを中心に配布されているそうです。その他のエリアの方は直接サイトに問い合わせてみてください。

| Culture | 23:07 | comments(0) | - |
DESCONOCHID

今日はウチの奥さんの誘いで、And A渋谷で始まったDESCONOCHIDのオープニングパーティへ。
 
ウチの奥さんは最近メヒコにハマっているらしく、GWにはcollex Livingでメキシコ・カルチャーを中心に物販イベントをやるそうで、今準備に忙しいです。

僕も好きなので、メキシコのフォークアートはちょこちょこ集めています。フォークアートは結構深くて、ジラルドが集めていたようなのが欲しくて探しているんですが、そのレベルのものは滅多に見つからない。調べていくと、お土産物ではなく、当時作家に作らせていたようなのです。こういった土地では代々世襲によってフォークアートのスタイル(模様や装飾など)を継承していくのですが(日本でもそうです)やはり、ジラルドの時代の先代の作品は造形がユルく、でも細かく丁寧に作られています。今のアーティストは本当にアーティストっぽくなっていて、造形が綺麗でどこかそこに「味」を感じないんですね。色も多分顔料が全然違うので発色も違う。今のは凄くケミカルな感じなんです。現行の作品と先代の作品は同じデザインであっても値段が100倍違うということがあったりします。そういうこともありジラルドのコレクションしていたようなものを探すと今ではミュージアムレベルのものばかりで、高級ギャラリーでたまに売られているのは数十万〜数百万円クラスなのです。それでも、先日大物作家のツリー・オブ・ライフを見つけたので即購入してしまいました。ウチでも相当存在感があります。
そういう部分もあり、またここ最近のメヒコモード事情も面白くその辺を紹介した雑誌「Baby Baby Baby」や「Celeste」、ロンドンの「amelia's magazine」なんかから情報収集しているわけです。
 
そんな僕よりもはるかに熱い妻の方は、地元の人やアーティストなんかとメールなんかで交流しているのです。地元のブログからラテンアメリカ研究の民族学者まで頻繁にサイトもチェックしています。先日も今回のイベントのために来日しているイケメン・アーティストのVENA2となぜか新潟料理屋に行ったらしいです。
 
今回のイベントではそのVENA2の作品の展示がありました。上の写真もその1つで、NIKEのために制作したものだそうです。

で、これは全長1mくらいの芋虫アート。ストッキングのような表皮の中はミネラルをたっぷり含んだスポンジのようなものが入っていて、水を含ませると中に入った種が発芽して芋虫全体がカイワレダイコンのように植物で覆われるようです。
彼のテーマにはウィチョル族が絡んでいて、今っぽく見えるものでもそういった民族性が根底にあるようです。VENA2も(ヴェナドス)と読み、これは「鹿」を意味するらしく、ウィチョル族の神話に出てくる神の使者である青い鹿に由来するそうです。
そして、彼はメヒコ・モード界で最も注目されているブランドalejandra quesadaへグラフィックやファブリックデザインなどの提供もしています。これがまたカワイイ。例えばこんな感じ。


 
また、イベントに戻しますが、パーティではライブも行われました。

MARIA DANIELA Y SU SONIDO LASSERというテクノポップダブを混ぜたようなラテン・テクノで、会場は相当盛り上がってました。
日本のパラパラに影響を受けて振り付けたマリアの映像はコチラ
 
日本も地方の工芸と東京のハイカルチャーみたいな二面性がありますが、メヒコもフォークアートみたいなものとモードな二面性を持っていて、そのバランス加減がいいです。
 
僕もガーリーな感じは好きなんですが、妻のセレクトするものの方がよりユルく、より女の子っぽい。海外で一緒に買い物に行っても、買うものが違うから面白いです。
Wonder-Travelling.comでも垣間見ることができます。
最近海外仕入れに行っていないのですが、どこからか仕入れ業者を見つけてくる。聞くと、例えばノルウェーだったら、現地語しか使えないローカルな業者や地元でブログをやっている人の口コミネタから見つけているそうです。日本だって田舎にある駄菓子屋さんに、いきなり海外から「あなたのとこの商品が欲しいから送ってくれ!」なんて来たら、じいさんばあさんは困るでしょうね。でもそれをなんとか交渉してやっている。そりゃ英語でググっても絶対見つからない所まで入り込んで交渉してるんですから、他のお店に無いものが揃って当然です。現地に行ったってそんな地方まで足を伸ばす機会が無いので、滅多にヴィンテージのパッケージなんて買えません。最近では地元の工具店や問屋さんまで交渉して梱包用のテープやら業務用のバンドエイドやらも仕入れています。今の僕にはそこまでやるモチベーションは無いので、ただただ脱帽です。だから実は僕も妻が仕入れたものをいち早く家庭内購入しています。
 
GWのイベントも横目で何を仕入れているのか見ていますが、チチカカなんかに売っている「よくあるメキシコもの」よりは、「現地に行かないと買えないもの」が多そうなんで結構面白そうですよ。

 


 

| Culture | 23:02 | comments(0) | - |
名古屋初トークライブ

昨日は名古屋初のトークイベントでした。ここんとこの東京のトークイベントでは立見が出るほどの人でしたが、今回の名古屋では少し定員割れ。東京では漠然と悩んでいる人や何かを模索している人が多く、そういう人は僕のトークに何かヒントがあるんじゃないかと思って(もちろん僕以外も)何か本を読んだり、こういったイベントに積極的に参加する人が多いように感じます。名古屋も多分そうなんでしょうけど、行動に移す人は少ないようで、まだ引きこもっている人が多いようです。
 
会場のオーナーであるI枝さんのナビゲートが良かったのか、ちゃんとした話をしながらも気張らず、また参加したお客さんを巻き込んでくれました。
 
名古屋っていうと東京、大阪の次に来るような都市ですが、その他の地方よりエネルギーが小さいように感じます。もちろんそんなことは無いんだと思うんですが、なかなか表に出てこないのが気になりました。
 
目立つ人は嫌がられる、まあそれはどこでも有る事だと思いますが、そういう目を気にするからのようです。僕はトークで「出る杭は打たれるって言いますが、僕は出過ぎて抜けてしまった杭の様だったので、いじめられたり文句を言われた事はなかったし、逆にこいつは利用した方が得だと思わせた」と言いました。空気を読むというのと突き抜けるっていうのはうまく立ち回れば出来ると僕は考えています。
 
イベントに来てくれたお客さんはデザイン関係の人は1人くらいしか居らず、作家さんや建築家、街おこし、塾のオーナー、ショップオーナーなど本当に職種はバラバラ、いつも交流している人と違って様々な意見交換が出来て喋っている方でいながら大変勉強になりました。そしてイベントの時間が終わっても、終電までお付き合いいただいた方、さらには深夜まで残っていただいた人も大勢いて、最後にはみんな熱く語り合えたので、今度名古屋に行く時にはもっとすんなり入って行けそうです。
 
翌日はちょっとだけ、BOOKMARK NAGOYAのイベントである一箱古本市に行きました。今日は雨のためお店もパラパラでしたが、昨日は天気も良くかなり盛り上がったそうです。それで会場の商店街にあったかなり味の有る喫茶店へ。
写真がその店内。おばあさんが馴染んでます。内装・家具もいい感じです。さらにはメニューも良かった。僕の飲んだのはソーダ水というやつで、グレープソーダのようなんですが、皮のような何か黒っぽい物体が入っているので、瓶からグラスへ移しただけじゃないような感じです。他にもミルクセーキやミカン・エードなんていうものあってそっちも飲んでみたかったです。
バタバタした2日でしたが多くの人と話す事が出来て充実した出張でした。今度行くのも楽しみです。

| Culture | 23:40 | comments(4) | - |
TINY PUNK ON THE HILLS

どなたの献本か不明ですがHFさんの半世紀を綴った「丘の上のパンク」をいただきました。
思ったよりの人気で初版は全国の書店で品薄になっていたようです。
僕たち世代を語る上できってもきれない人ですし、部分的に僕も接点を持っているので、パラパラと読んでいると僕の若い頃の思い出が蘇ってくるようでした。
 
彼をはじめて見たのは、確か1986,7年くらいだったと思う。場所は新宿のツバキハウスです。毎週ロンドンナイトという伝説的なイベントがあって、憲章さんのサブとしてF原氏はDJをやっていた。そんなに有名人ではなかったと思ったけど既にPOPEYEのモノクロページで連載を持っていたので知っていました。その後すぐに明治通りのDEP'Tの近くにあったモンクベリーズでも見た事があった。モンクベリーズはOLIVEで活躍する外人モデルがいっぱい居たのを覚えてます。
 
僕が上京した頃には彼のDJを目当てに遊びに行ったりしました。彼の選曲は同時代のDJと少し違っていました。HIP HOPもファンクもアシッド・ジャズデトロイト・テクノなど幅広く、余り知らなかった世界のクラブシーンの最先端だった。生スクラッチっていうのも彼のDJで初めて知ったのです。
その頃は飯倉片町にあった「プレステージ」というクラブでDJ4人による“ジャングルジム”というのをやってました。そのあと「ピカソ」に移り、新宿の花園神社にあった「第三倉庫」と後の「ミロス」に引き継がれました。ミロスの頃にはF原氏の影武者としてNIGOがDJをやってましたね。
こういう所に行っているとファッションもそれ風になってくる。80年代末〜90年代初頭は竹下通りのムラサキスポーツに行ってはSTUSSY(当時は直営店が無く、スケボーというよりはサーフメーカー色が強かった)を入荷日を嗅ぎ分けていち早くいい物を手に入れたり(大抵そういう日はF原氏もいた)、原宿のア・ストア・ロボットでブルース・ウェバーのTシャツを買ったり、キャッツストリートのさらに路地にあったロンディスで日本未入荷だったラルフローレンのパッチワーク・ネルやブルックス・ブラザーズのカジュアルラインのカットソー、日本に上陸前のGAPやアバクロ、アランがやっていたアナーキック・アジャストメントやF原氏のGOODENOUGH、ロンドンのインセインなど良く買いました。バイヤーS寄氏(後にアクアガールのバイヤーにハンティング)のセレクトが冴え渡っていました。その後明治通り、並木橋よりのビルに移ってEMという名前に変わったけど、その頃にはあまり行かなくなった。たまに行くとムラジュンが店番をやってました。
 
90年代前半位から僕はHF氏の世界から離れていったので、渋谷クアトロの地下にあったア・ストア・ロボットJONIOアンダーカヴァーを片隅で売ってもらっていた時代や、原宿でNIGOとJONIOが開いたNOWEREまでは知っていたけれども、APENEIGHBORHOODhecticAFFAとかいわゆる裏原というものが生まれた頃には存在自体は知っていたけど、お店にいく事はありませんでした。
 
90年代の終わり頃、maxsellの仕事を僕がしていて、ちょうどWネームなんてのが流行り出していた時だったので、彼と仕事をすることにしました。MP3プレーヤーのようなポータブルプレーヤーで、GOODENOUGH別注バージョンとして本体にロゴが入り、HF氏新作楽曲の入ったスマートメディア、HEADPORTERのオリジナルストラップと、HEADPORTERストラップ型簡易ケース、ウェットスーツ素材で作ったHEADPORTERの専用ケースを作り、SOPHの上にあったスティルシークエンス他、GOODENOUGH取扱店で売られました。
 
この特殊な売り方とオリジナルアイテムはかなり評判が高く、第2弾はHF氏とT城剛氏の2人と数種類の専用バッグをHEADPORTERで作りました。
 
そんなこんなで10代の頃は音楽やファッションに憧れ、20代の頃は一緒に仕事をしたのです。僕もすっかり自分の立ち位置が出来てきて、ここ最近はご無沙汰してるんですが、K原さん絡みで何かやるそうなので、そっちも楽しみです。
 
というか僕の半世記に半分くらいリンクして結構楽しめました。
 
僕が彼に思ったのは、自分をうまくプロデュースしている点。20代くらい仕込んで、30代以降、表舞台のいいところにチョコチョコ出ながら、企業などのプロジェクトやブレーンにうまく入り込み、消費されないカリスマ性を数十年も持ち続けています。自らをキャラクター化し頻繁に登場する事でブランド価値を高めるNIGOとはまた違ったやり方で、どちらもマネージメントとしてとても参考になります。
| Culture | 23:54 | comments(4) | - |
Bookmark Nagoya

雑誌休刊などが続くこのご時世に「本を盛り上げよう」と「名古屋を盛り上げよう」という本と街を繋げるイベント「Bookmark Nagoya」が明日から開かれます。昨年から始まったイベントで名古屋界隈のお店や友人、イベントに呼ばれた東京の友人などにいろいろ聞いて存在はある程度知っていました。
 
実は今年、「Design=Social」の販促も兼ねて名古屋で僕のトークイベントが開かれる事になりました。
 
会場は名古屋でもちょっと離れた尼ケ坂というお店になります。オーナーのI枝さんとは名古屋出身のsource S山さんの紹介で知り合い、ウチの本なども取り扱っていただいています。
 
I枝さんはアメリカに留学していたこともあり、感覚が日本人離れしてます。学生時代はNYでプッシュピンスタジオの創設者シーモワ・クワスト(横尾忠則や宇野亜喜良、湯村輝彦など60年代を経験した日本のデザイナーやイラストレーターでこの人に影響されていない人はいないではないか?)に教わったそうで、今もシーモワさんの版権を扱うなどして交流も続いているそうです。その日本人離れしている感覚はお店にも反映されていて、キッチンやリビングなど家に招かれているような構成と、文脈にとらわれない商品セレクトはなかなか日本では見られない感じです。(日本の人にその感覚が分るかどうかは別として)日本にいながら海外のお店に行っている感じが面白いです。
 
そのI枝さんのお誘いで名古屋初となるトークです。
日程は今月の21日(土)。
 
1部(15時〜17時)はトークで、名古屋初なのでコレクションなどの話や自著の話、本の事を中心に考えています。(入場料700円がかかり、事前予約制だそうです)
2部(18時〜20時半)で飲みながらのサロンパーティだそうです。(これも飲食代3500円と別途事前予約制になるようです)
予約は尼ケ坂さんへお願いします。
 
名古屋近辺の皆さん。僕の方も一方的ではなくお話ししたいので是非ご参加ください。

| Culture | 19:17 | comments(4) | - |
休刊と復刊

先月の24日、新聞で「エスクァイア日本版」の休刊が発表されました。
先週末あたりから現役編集部の方やOBの方から連絡やメールをいただいています。
また、復刊を願った関係者によるForever Esquireなるブログコミュニティも立ち上がっています。
 
もちろん、僕も良質な記事を提供してくれていたエスクァイアには復刊を望んでいます。
そして、コミュニティサイトも応援しています。でも、単純な「残念です」なコメントや気合いだけの復刊運動では現実を何にも変えられないと思います。結局ノスタルジックなもので終わってしまうからです。
下記は編集部のシニア・エディターであるM宅さんに送ったメールの一部です。

          ***************** 
現在の出版のあり方(出版社でない投資会社運営による編集への希薄と売上げ至上主義、取次による流通依存、広告への依存と批評性の低下)には個人的に前々から疑問を感じており、長期的な視点でそれを見ていかない限り、かろうじて復刊したとしてもいつかは同じ場に立たされてしまうような気がしています。
その辺もふまえつつよりよい雑誌のあり方を模索してでの『エスクァイア』復刊であれば是非ともご協力はしていきたいと思っています。

現実的にどう復刊していくか、いい雑誌のあり方とは?海外は何故取次も無く発行部数も少ないのに雑誌が存続しているのか? 経営と文化の両立、残る雑誌と消える雑誌の違いは何か? など議論を飛び交わしながら本気で復刊に結びつけられる(できれば雑誌業界全体に希望が見いだせる)良いコミュニティになってほしいと希望しています。
 
出来る限りご協力できる所はお手伝いいたしますので、本気で復刊を目指しましょう!
          ***************** 
 
最初に触れた取次については、今現在、敵に回しても流通として難しいところはあります。しかし流通至上主義的な所は出版だけでなく、小売業全体に関わっている問題です。少なくとも50/50の関係性になる事は出来ないかと考えてるんですが。
 
そして最近多いのは出版以外の企業が親会社となり、出版社をコントロールしている事。もともと出版のノウハウが無いので、数字(実売部数・売上げ)などで判断していることが多いようです。売上げ至上主義で無いにせよ、ビジネスとしてやっていく以上継続的に売上げに繋げていくのは重要です。ただ、出版がそんなにビジネスとして魅力的なものだとは思えません。それと企業側は長期的な視野で文化を育てていくような気持ちも薄れてきてしまっている部分も見受けられます。昔の投資家は企業を育てるかのように、一時的に経営が困難になっても投資をおこない企業側は安定して戦略をたてられ結果それがブランド構築に繋がりました。今はデイトレーダーのようなその場しのぎの経営でも売上げがあがる(株で儲けられる)企業を好みます。企業側は投資家の顔色を伺いながら、やりなれない事業を広げ、株主を喜ばすことに徹します。例えばメーカーであれば生活者のためにモノを作っているはずなのに、株主のために作っているような構図になっています。効率を上げたり(本来いいことですが、ここでは例えば中国生産にして大量生産のラインを作るとか)、コストダウンを図り少しでも利益を出して株主を喜ばす行為は一見生活者側に寄っているように見えますが、出来てきた物は質が劣化したもの。何でもアリでやってきた企業はブランドを既に崩壊していました。この不況で売上げが上がらないのはブランドが崩壊しているからだと最近感じます。
パトロンでは無いにせよ、文化的な事業に取り組む企業はある程度長期的な視野で関わる気持ちが欲しいと思います。
 
近年の休刊理由で一番多いのが、やはり広告の撤退です。現在の雑誌は広告で成り立っていると言っても過言ではないでしょう。出版社によっては広告営業部の方が編集部よりも上に立って、記事内容をコントロールしているところもあるようです。先にも言ったように出版はそんなに儲かるビジネスではありません。それが広告という利益を生むネタを掴んでしまいました。いつからか雑誌は広告に依存するようになりました。それによって儲かるはずのなかった出版業界は高給取りを生む職業になっていきました。
僕も本を作っていて1社でもスポンサーが付いたらどんなに楽だろうと思います。(全部自腹で作っています)だから広告出稿はとても魅力的ですが、少なくても経営出来るだけの編集力(売れる仕組み)を求めていって欲しいと感じます。
 
最後に言いたいのは企業のところでもふれた質の劣化です。サブプライム問題とか食品偽造とか最近の問題って大体構造が同じですよね。質の劣化した商品をブランド品として売ってたら偽装しているのが分っちゃってブランドがた落ち。ここまで犯罪的じゃないけど構造が良く似ている。みんなやっぱりいいものが欲しい。いいものを提供してくれるメーカーやブランドと消費者は信頼関係で結ばれる。でも、メーカー側が利益を出したいからと派遣社員や海外製造を始めてコストダウン。志高かった工員から低賃金で雇われた工員に変わる訳ですから質が落ちて当然。メーカーが素知らぬ顔をしていても消費者はシビアなのでその劣化が分ってしまう。結果愛想を尽かされて離れていってしまう。今ものが売れないのはそういった劣化が原因なのではないかと思っています。
テレビもそう。昔のお笑い番組なんかは良く作り込んでいたし、天才的な芸人が多かった。数少ない天才だけが活躍出来た。その権威を打ち破ったのがダウンタウンだと思います。ダウンタウン以降、マーケットは細分化され、芸風も多様化していった。それによって多くの芸人が世の中に出られるようになったけど、逆に一つ一つの芸は劣化していったと思います。今、ネタ系番組を見ていると質を量で埋めているように思えてなりません。まずいご飯が大量にあるより、うまいのが適度にあればいいと思います。雑誌も同様に劣化が否めません。みんなどこかで本物を求めているんです。
 
エスクァイアは良質な雑誌だとは思いますが、僕の本「DESIGN=SOCIAL」の帯にある「良いデザインは良く売れる」の通り、内容が良いだけではダメで、広告の取り方、流通の仕方、売り方など全てのデザイン(方法)を良くしなければ売れない。編集の人ももっと経営や営業の事を理解しないとならないと思います。僕は自分でそのすべてをやっています。もちろん出版社規模も違うから一概には言えないけど、取次を通していないのに大手の出版社よりも売れている本があるくらいだから、ある程度自信を持って言う事も出来ます。それをやるくらいの気持ちが無いと本気とはいえないのではないでしょうか?
 
僕は自腹で本を作ったことによって必死感を持つ事が出来ました。売れなきゃ借金地獄だから必死で売れるように努力する。だからこそ世の中に無いような楽しい本を作りたいと考える。そんな本が絶対売れると思う。実際ワクワクしながら作った本は必ず売れる。この気持ちってやっぱり自腹でやってみないと分らないのかなあ。
 
ブログとかインターネットのメディアも多くなってきました。でも、やっぱりネタ系番組のように質を量で埋めている感じが抜けません。素材感やパッケージ感も質を感じられない理由なんでしょうかね。グーグルやヤフーの検索がどんなに頑張っても、現状ではワードによることしか出来ず、斜めに斬れるのは雑誌的な編集メディアしかありません。何度か会ったITの専門家が新書なんかを出すのも、インターネットの限界を感じている事からだと聞いた事がありますし、僕も仕事でIT系の事も多いのですが、とても限界を感じます。このことはまた書こうと思いますが。
 
だからこそ紙媒体には期待をしてやみません。
頑張れ日本の雑誌! 頑張れ編集者!
| Culture | 02:33 | comments(14) | - |
3月のトークショー第一弾

以前エントリーした「僕らの空想日記」イベントが3/5〜3/29の間、TEPCO銀座館で開かれます。今やっている空想日記ブログで進行レポートしている商品を会場展示します。
僕のアイデアもだいぶ形になってきました。
 
3月は今のところ3本のトークショーを予定していますが、その1本目がこのイベントにあわせて行なわれます。
3/5(木)の18:00~19:00 TEPCO銀座館4Fの展示会場です。このトークは空想生活の代表であるエレファントデザインのN山さん、ランドスケーププロダクツのN原さん、そして僕の3人によるセッションになります。デザインに関わりながらもそれぞれ立ち位置が微妙に違うので、ぶっつけ本番ですが、どんな話が飛び交うか参加する側も楽しみです。
 
尚、トークは定員40名の予約制だそうです。
ここで応募受付していますので、ご興味ありご都合がつく方は是非!

| Culture | 23:40 | comments(0) | - |
空気のてざわり
天童木工PLYにて秋田さん写真展がはじまり、そこで秋田さんとFORMさんのトークショーが開かれるということで聞きに行ってきました。
 
秋田さんとは面識がありませんでしたが、何度かこのブログを紹介いただいていたり、僕自身もブログはチェックしていました。正直、僕は秋田さんのプロダクトはデバイスタイルのイメージが多かれ少なかれあって、格好良すぎて趣味ではありません(スミマセン)。もちろんイオンとやっているハイアールなど奇を衒って無いプロダクトもあるんですが、おおまか僕のイメージとしてはそういうスタンスがありました。今回のトークを聞かせてもらい、もう少し踏み込めた気がしました。やはりキャリアのあるデザイナーさんなので、ハイアールみたいなアノニマス感あるものから、デバイスタイルのようなカッコいい系、LED信号機なんかのインフラ系、そして自らメーカーとして売っている80mmカップなどデザイナー色を足したり引いたり様々なことをやっており、それぞれの持ち回りを聞けた事が良かったです。
 
そして、展覧会の写真。僕も海外に行く時はバシバシ写真を撮りますが、その気持ちがとても僕に近い所がありました。僕なんかはもっと雑食でゴミなんかも積極的にとりますからその辺も感化されるのか聞くのを忘れてしまいましたが、僕の旅行の目的は「空気感を掴みにいく」ことなので、何か今回のタイトルもうなづける感じはしています。
 
FORMさんの公開トークは初めて聞いたのですが、スムーズな進行でなかなか司会なんか頼まれるんじゃないかと思ったほど。
秋田さんとの対話もまとまってはいました。しかし、もう少し客観的に考えてみると、話の内容は噛合っていない(というかそれぞれが独自のスタンスをもっている印象)がありました。
 
例えば、FORMさんが小学校にもデザイン教育が必要。というのに対し、秋田さん側は、自然に身に付いていく事なのでいらない。(秋田さんとはちょっと理由が違うけど僕も(教育は必要だけど)デザイン教育はいらないと思います。そもそも公的にデザインは主張するものでは無いと思うから)
また、昔ながらの都市が変貌していくのは悲しいと言うFORMさんに対し、秋田さんは変貌と思うのは原体験に基づいた過去の事で、懐かしい過去の風景もまた、その前の時代を壊して生まれてきているもの。過去であっても例えば江戸時代を見たところで壊れた実感は生まれない。だから変わって当然だという意見でした。(僕もまったく秋田さんと同じ感じを持っています。世代や時代によって残したい原風景も違うでしょうし、それに今があるのは僕らが少なからず過去の風景を壊す事に加担しているはずなので)
全てではありませんが、そんな感じの意見の相違が終始あったように思います。
 
どちらかというと進行がFORMさん聞き手、秋田さん話し手の構造になっていて、こういった相反する2人の考えが出てきても、その意見の違いが見えただけで、お互いの突っ込んだ主張(議論)に発展しなかったのが惜しいと思いました。まあ、もともと30分としていた立ち話ではそこまでの事は無理なんでしょうけど。
 
今度この話を踏まえて、お二人にもう少し突っ込んだそれぞれの主張を聞いてみたいと思います。それでも今回のイベントでもう少し秋田さんというデザイナーと作品の輪郭が膨らんだことは収穫でした。
| Culture | 23:11 | comments(0) | - |
トークの難しさ

昨日Apple Store銀座でのトークイベントが無事終わりました。ここをいつも見ておられる方の参加も多かったようで、ありがとうございました。
事務局には80名の定員の中100名を超える予約がありましたが、平日という事もあり当日キャンセルが多かったようです。ただ、当日参加のお客さんがかなり参加されたこともあり入場者としては定数を超えていました。一安心したとともに、以外とこういった話の関心の深さを感じました。ほとんどの人がメモをとっていたのも印象的でした。
 
昨年からトークショーはかなり増えたのですが、まだなかなか場慣れしていません。特に時間配分がうまくいきませんね。これは何度かやってるとだんだんコツをつかめそうな気もしているのでこなしていくしか上手くなる方法は無さそうですが。それと、素朴な疑問なんですが、スピーカーの人は水をどういったタイミングで飲んでいるのでしょうか?対談みたいだったら相手が話している時に飲めるんですが、一人で喋っているとタイミングがつかめません。特に会場は乾燥してるし、喋れば口も乾いて呂律がまわらなくなってきます。こんな小さな行為も僕にとっては大きな課題です。
 
僕は大学教授などの講義があまり好きではありません。面白くないからです。いつも自分では面白い(といってもウケを狙う訳ではないのですが)話をしようと心がけているのですが、昨日もしゃべっていて「これって大学の講義みたいじゃないか?」と思ってしまいました。このくらいの規模になるとしょうがない事なのでしょうか?
 
今回1時間という中で、考えている事を話す事はとても難しい。どうしても概略みたいな事しか話せない時間です。僕は理屈なんかを積み上げて論証する事が多いのですが、何か取り組むきっかけは素朴な疑問の感情的な所だったりします。なので、一番興味があるのは「自分がどうしてこれに興味を持ったか?」というところです。つまり、感覚的な部分がモノごとを動かしていると思っているので、最も重要な部分はその感覚を説明出来るようにすることだったりします。それを考えると、本当は感情のマーケティングや感性がどれだけ社会を動かしているのかの方が面白いテーマになると思うんですが、それだと話していくのに何時間かかるかわかりません。
ただ、トーク後に個別に声をかけていただいた方々から感じたのはそういった感性の部分へのアプローチに興味を持たれてるということでした。
いまだにコレクションの事に興味がある方が多いのですが、コレクトという行為に(所有欲)興味を持たれているのではないかとも思っています。やっぱり感情的部分です。
 
一番楽なのは質疑応答。主観的な部分で何か話すよりも、受け手の方が持つ疑問を拾い上げてそれに僕自身がどう考えているのかを答える方が、僕自身はコミュニケーションできて嬉しいです。ここ最近のトークショーでは結構質問してくれる方が増えて来ていますが、是非今後僕のトークイベントに参加される方は、出来るだけ質問してください。
 
3月までに3本のトークショーが決まっています。まだまだ流暢に話せませんが、長い目で見ていてください。
 
僕自身、本当はもっとゲリラ的な事がしたいと思っています。10人、多くても20人くらいでひとテーブルでざっくばらんに、お互いディスカッションできるように、時間配分に捕われず。
という話を打ち上げでしていたら、数回に分けて少しお金を取ってちゃんとした話ができる学校のようなものができないかという話題が出てきました。僕の周りにいる人からよく聞く話です。みんなそういう気持ちがあるんだなあと思ったのですが、プチグラで出ている「新しい教科書」のリアル版のように教室から始めて、後々に本や雑誌にまとめる形態や、意識の有る学校と連携して学生も交えて編集していけるような産学協同のようなこともしてみたいと思っています。
| Culture | 13:21 | comments(2) | - |
最近の掲載誌

今年に入ってからの掲載誌です。
まずは、「Real Design」のパッケージ特集で、ウチの世界の牛乳コレクションの一部を6ページに渡って紹介しています。誌面上ほんの一部ですが牛乳のパッケージデザインにみる各国のアイデンティティがテーマです。言い方を変えればDesign=Socialの牛乳版でしょうか。
各国の牛乳パッケージをみてみると、それぞれにデザイン傾向が見えてきます。それが表記言語だったり、宗教的な意味だったりそういうところから表面的にはあまり感じない土地それぞれに根付く社会性が見えてきます。もちろん、牛乳に限った訳ではありませんし、ウチには食品や飲料、生活雑貨などのパッケージジャンルは多彩ですが、世界的に比較する上で世界で日常的に使われているもの(飲食されているもの)として対象になりやすく、牛乳を選定しました。
 

日経MJの水曜版に紹介されました。内容はDesign=Social。世の中に生み出されたものから企業の理念や社会との関わりあいを読み解いていくというコンセプトの話をしました。
 

最後は文房具のムック。膨大な数有る世界の新旧文具コレクションの中から数点を紹介しました。
| Culture | 23:21 | comments(0) | - |
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