今日は
ウチの奥さんの誘いで、
And A渋谷で始まったDESCONOCHIDのオープニングパーティへ。
ウチの奥さんは最近メヒコにハマっているらしく、GWには
collex Livingでメキシコ・カルチャーを中心に物販イベントをやるそうで、今準備に忙しいです。
僕も好きなので、メキシコのフォークアートはちょこちょこ集めています。フォークアートは結構深くて、
ジラルドが集めていたようなのが欲しくて探しているんですが、そのレベルのものは滅多に見つからない。調べていくと、お土産物ではなく、当時作家に作らせていたようなのです。こういった土地では代々世襲によってフォークアートのスタイル(模様や装飾など)を継承していくのですが(日本でもそうです)やはり、ジラルドの時代の先代の作品は造形がユルく、でも細かく丁寧に作られています。今のアーティストは本当にアーティストっぽくなっていて、造形が綺麗でどこかそこに「味」を感じないんですね。色も多分顔料が全然違うので発色も違う。今のは凄くケミカルな感じなんです。現行の作品と先代の作品は同じデザインであっても値段が100倍違うということがあったりします。そういうこともありジラルドのコレクションしていたようなものを探すと今ではミュージアムレベルのものばかりで、高級ギャラリーでたまに売られているのは数十万〜数百万円クラスなのです。それでも、先日大物作家の
ツリー・オブ・ライフを見つけたので即購入してしまいました。ウチでも相当存在感があります。
そういう部分もあり、またここ最近のメヒコモード事情も面白くその辺を紹介した雑誌「
Baby Baby Baby」や「
Celeste」、ロンドンの「
amelia's magazine」なんかから情報収集しているわけです。
そんな僕よりもはるかに熱い妻の方は、地元の人やアーティストなんかとメールなんかで交流しているのです。地元のブログからラテンアメリカ研究の民族学者まで頻繁にサイトもチェックしています。先日も今回のイベントのために来日しているイケメン・アーティストのVENA2となぜか新潟料理屋に行ったらしいです。
今回のイベントではその
VENA2の作品の展示がありました。上の写真もその1つで、NIKEのために制作したものだそうです。
で、これは全長1mくらいの芋虫アート。ストッキングのような表皮の中はミネラルをたっぷり含んだスポンジのようなものが入っていて、水を含ませると中に入った種が発芽して芋虫全体がカイワレダイコンのように植物で覆われるようです。
彼のテーマには
ウィチョル族が絡んでいて、今っぽく見えるものでもそういった民族性が根底にあるようです。VENA2も(ヴェナドス)と読み、これは「鹿」を意味するらしく、ウィチョル族の神話に出てくる神の使者である青い鹿に由来するそうです。
そして、彼はメヒコ・モード界で最も注目されているブランド
alejandra quesadaへグラフィックやファブリックデザインなどの提供もしています。これがまたカワイイ。例えばこんな感じ。
また、イベントに戻しますが、パーティではライブも行われました。
MARIA DANIELA Y SU SONIDO LASSERという
テクノポップと
ダブを混ぜたようなラテン・テクノで、会場は相当盛り上がってました。
日本のパラパラに影響を受けて振り付けたマリアの映像は
コチラ。
日本も地方の工芸と東京のハイカルチャーみたいな二面性がありますが、メヒコもフォークアートみたいなものとモードな二面性を持っていて、そのバランス加減がいいです。
僕もガーリーな感じは好きなんですが、妻のセレクトするものの方がよりユルく、より女の子っぽい。海外で一緒に買い物に行っても、買うものが違うから面白いです。
Wonder-Travelling.comでも垣間見ることができます。
最近海外仕入れに行っていないのですが、どこからか仕入れ業者を見つけてくる。聞くと、例えばノルウェーだったら、現地語しか使えないローカルな業者や地元でブログをやっている人の口コミネタから見つけているそうです。日本だって田舎にある駄菓子屋さんに、いきなり海外から「あなたのとこの商品が欲しいから送ってくれ!」なんて来たら、じいさんばあさんは困るでしょうね。でもそれをなんとか交渉してやっている。そりゃ英語でググっても絶対見つからない所まで入り込んで交渉してるんですから、他のお店に無いものが揃って当然です。現地に行ったってそんな地方まで足を伸ばす機会が無いので、滅多に
ヴィンテージのパッケージなんて買えません。最近では地元の工具店や問屋さんまで交渉して
梱包用のテープやら業務用のバンドエイドやらも仕入れています。今の僕にはそこまでやるモチベーションは無いので、ただただ脱帽です。だから実は僕も妻が仕入れたものをいち早く家庭内購入しています。
GWのイベントも横目で何を仕入れているのか見ていますが、
チチカカなんかに売っている「よくあるメキシコもの」よりは、「現地に行かないと買えないもの」が多そうなんで結構面白そうですよ。