今日は日曜日。年中無休の日本と違って、ヨーロッパは大体お店は休みます。だから、行くところは美術館とかになってしまいます。本日もその例外ではなく、レイスタッドという街にあるアビオドームという航空博物館に行きました。今回のツアーのメインイベントです。レイスタッドに行くのは初めてです。
まずは電車でミュージック・ウィックという駅まで行きます。
上の電車、日本の初期特急電車
151系にも似た犬顔がかわいい。
ヨーロッパ、特にオランダの電車は自転車で乗ってくる人も多いです。
ミュージック・ウィック駅に到着。ここで別の線に乗り換え。15分ほど待ちます。
終点のレイスタッド行きに乗り込みました。2階建て電車です。シートのグリーンが鮮やか!
レイスタッド駅に到着です。
駅の周りは何にも無いです。ここからバスに乗るんですが1時間に1本しか無い。40分ほど時間をつぶします。
駅前の工事現場の壁がこんな感じに。
工事現場のプレハブ小屋もオランダはこんな感じ。
バスの時間になったので、乗り込み15分くらい。畑のど真ん中に降り立ちました。見渡す限りまわりには何も無い。目当てはずっと遠くに看板が見えるところ。10分ほど歩いて角を曲がると・・・
ありました、ありました、アビオドーム。ど田舎なので、ショボイのかと思いきや意外と本格的な感じ。向かい側の駐車場も車でいっぱいです。結構来るんですね。
中に入って入場料を払うと退役パイロットのような老紳士が会場の説明をしてくれました。ここはテーマパークで、タイムスリップをして飛行機の歴史を見るそうです。入り口まで案内されいよいよ会場です。
最初は飛行機以前の気球が紹介されていました。当時の貴族の衣装なんかも展示されています。そこを過ぎると
オランダ初の飛行機の1/1再現模型です。シートの背もたれがトーネットのような曲げ木になってます。
オランダといえばKLM。現存する最も古い航空会社です。だからKLMの歴史は旅客航空の歴史なのです。これは初期のKLM旅客機です。
KLMのアメニティや紙ものも充実。
個人的に好きな60年代の機内食器。チューリップのモチーフが特徴です。グラフィックはH.K.ヘンリオンです。
屋内の様々な展示を見た後は屋外に、
いきなり747(ジャンボジェット)が目に飛び込んできます。
ジャンボジェットはとんでもなく高い飛行機です。数十億円もするので、大抵は中古を他の航空会社に売ることが多いのです。サイズも大きいので、こうやって博物館に収蔵されることは少ない。だから間近で見れるのは貴重です。
とりあえず、通常ではありえないアングル(整備士でもない限り見れない位置)で写真を撮ってみました。
個人的に飛行機以上に興奮するのがこういった貨物のコンテナ。タイポグラフィもたまりません。
このバカ広い敷地には60年代以前のスキポール空港が移築されています。間の抜けたユルい感じがまたいい。1940年代のジャズが放送されててタイムスリップした気分。
当時のデパーチャーボードは黒板のように手書きでした。
思っていたよりはるかに立派で内容も充実。参加メンバーもかなりテンションが高かったようで、1,2時間で切り上げる予定が、5時間ほどになってしまいました。本当は早くユトレヒトに帰ってブルーナハウスやセントラル・ミュージアムを見る予定でしたが、もう間に合いません。次のバスの時間まで小一時間つぶし、ユトレヒトに戻ってきました。
ユトレヒトに着いた時はいい感じの暗さになってました。お店は全部クローズしていると思っていたら、行きたかった駅前のフライドポテトの店が開いてるではありませんか!
ここは、オランダのフライドポテトコンペで1位になったそうです。看板にもそんな風に書いてます。おととい通った時は行列が出来てましたが、今日は日曜日なので誰もいません。コンペで優勝したソース『スペシャル』をオーダー。みんなで回し食い。
オランダでは、ポテトにケチャップではなくマヨネーズが付いてきます。マクドナルドでポテトを頼んでもやっぱりマヨネーズ。
『スペシャル』ソースはこのマヨネーズをベースにケチャップとカレーパウダー、大粒にみじん切りされたタマネギが混ざっています。さすがに美味い!カレーの隠し味が効いてますね。
その後、ミッフィの像を見に行くことに。そこに向かって歩いていると先に風車が見えたので、近くまで行ってみました。
オランダというと風車が有名ですが、今残っているところはあまりありません。特にこういった街の中にあるところはほとんどないです。
そして、ありました、ありました。
看板があります。ミッフィ公園と書いてあります。
そしてこじんまりした公園の真ん中にミッフィの像がぽつんと置かれています。台の落書きも愛嬌たっぷり?
この時点でみんなお腹がすいたそうなので、今日は僕のよく行く中華のお店で夕食をし、本日はこれで終了です。明日はアムスに行きます。