なんだかんだいって日本進出後、はじめてIKEAに行ってきました。
妻が某雑誌の取材で、IKEAの買い物を頼まれたので同行する事に。
どちらかというと、港北の方が近いのでそっちに行く事にしました。車が無いとやっぱり乗り継ぎが多くて大変です。平日という事もあり、そんなに混んでいなくて(といっても、他のショッピングセンターよりは人はいるでしょうね)動きやすかったです。でも、入り口と出口がはっきりしてなくて(施設が大きすぎるので)、出口から入ってしまったため入ってすぐのエスカレーターに乗ったところ、それは駐車場行きのものでした。もう少し、分かりやすいサインなどを置いてもらわないと困ります。
ついてすぐ、とりあえず食事をする事に。ローストビーフ、ミートボール、スモークサーモンをチョイス。スモークサーモンはかなりスウェーデンな感じがしました。特にマスタードソースは、北欧のニシンの酢漬けに味が似ています。ミートボール、スウェーデン料理として知られているもので、向こうではジャムをつけて食べる習慣があり、ちゃんとここでもジャムが添えられていました。味はまあまあ、ただスウェーデンのミートボールの方が少しパサパサしています。ローストビーフは高い割に(といっても800円ぐらいですけど)いまいち。スウェーデン料理の1つ、サーモングリルを頼めば良かったかもしれません。
僕もウチ用に何か買おうと思ったんですが、欲しいものが見当たらず結局妻のものしか買いませんでした。ただ、気になったのはラタンの椅子。スウェーデンの伝統的なもので、確か3000円くらい。それとデュラレックスのような形の陶器のタンブラーは1個何十円かで、これはいいです。もうひとつ、日本にIKEAが無かったときは自由供給できないので、海外で買うのをやめていたポリ素材の収納ボックス。今度車で行ったら買いたいです。
IKEAといえばヘラ姉さんの花瓶を最近出している事が一部で話題になっていますが(ヘラの作品は通常のメーカーだと安くて5万円位するのですが、ここでは5千円以下)千葉の方ではオープン当初、白の穴あきのデザイン、ピンクとブラック地のプリントものの3種類しか売ってなかったそうですが、実際は4種類がリリースされており、今回の港北店ではテラコッタのもう1種類のものも売ってました。
今回はそういうことで妻の仕事用の買い出しだけでしたが、その妻のセレクトがIKEAっぽくない。多分雑誌に載ったらIKEAに行った事がある人も「えっ、こんなのあったっけ?」と思うようなものばかり、とてもガーリーです。どんなものかは雑誌をご覧ください。(多分妻のブログで紹介します)
IKEAは激安ですが、家具など特に木製品の質はそんなに良くない。長時間経つとしなってくることもあります。その辺は慎重に考えた方がいいと思います。ただ、食器や収納小物などはとてもお買い得だと思います。スウェーデンの人たちは大きな家具は高級なほぼ一生使えそうなものを購入し(飽きて転売するときもいい値段で売れますから)、生活備品をIKEAで買う人が多いです。日本人は雑誌などで取り上げるとフルコーディネートしたがりますが、生活の一部に程よく取り入れるといいと思います。
もう1つ、フロアはそんなでもありませんが、レジが結構混んでいました。
海外の購入システム(レジ袋は自分でかごに入れて購入する、レジのベルトコンベアに自分の購入したものをかごから出して置く、その際に前の人の商品と区別できるように仕切りを置く、レジを通った商品は自分で袋に詰める、割れ物・梱包は別のコーナーでセルフサービス)これだけの事を日本では全部店員さんがやってくれますが、全部自分でやらなくてはならず、それに馴れていない人たちがモタモタしているのが原因のようです。(幕張の方にはカルフールやコストコといった外資系スーパーが入ってきているので近隣の人たちは既に馴れっこだそうですが)セルフサービスにしても、もう少しガイドスタッフかインフォメーションサインを徹底させた方がいいと感じました。
スウェーデンは商業・製造業はあまりよくないのですが、ヨーロッパ全域に展開されているファッションブランド『H&M』と並んで、IKEAは数少ないスウェーデン企業といえます。『H&M』も安売りブランドですが、たまにステラ・マッカートニーやカール・ラガーフェルドなどを起用し、今月からヴィクター&ロルフデザインの服を売っていて、日本人バイヤーを奔走させています。日本だったらユニクロがマルタン・マルジェラなんかにデザインさせるようなもんです。IKEAもパントンや今回のヘラなどの有名デザイナーを定期的に取り上げていてうまいですね。安さとブランド価値のバランスを他のメーカーももう少し考えられるといいんですが。