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Tide Market


いよいよ始まりますね。Tokyo Designers Weekやら100%Designやら、Design Tideやら。僕自身はSIGNのイベントで、今回こういった冠のイベントにはタッチしてません。ヘラなんかも来るし、イベントに参加する方に関わりたいと思ってます。
妻は今回Still LifeとしてDesign Tideの1Fで開催されル。Tide Marketに参加します。
妻は今日は朝から準備のため会場へ。僕も夜にあるオープニングパーティの前に見ておきたいと会場へ足を運ぶことにしました。
 
Tide Marketは基本的にデザイナーが自分が作ったものを販売するフリマのようなもんですが、妻は自作のものではなくて、海外に行ったりして見つけてきた新進デザイナーに直コンタクトをとり、日本では全く紹介されていないようなデザインを販売しています。先日collexでもNature in the Roomというイベントをやりましたが、スタイリストには大ウケだったらしいです。パーティでインテリアスタイリストのS原さんやK田さんに会いましたが、先日借りましたよ。なんて言ってました。
 
特に僕が気になるのが中央のフラワーベースにぶら下がっているレースの装飾。ロッテ・ヴァン・ラータムというデザイナーのもの。
オランダは多民族国家として有名ですが、中央ヨーロッパにはトルコ移民が多く、オランダも例外ではありません。僕自身、現地に行くと迫害を受けているところをよく目にし、貧しい暮らしを強いられています。ロッテはこういった人たちとの架け橋になるべく、トルコ人女性であれば子供の頃から慣れ親しんでいる鍵網のOyaという頬かぶりの編み方をアクセサリーやインテリアに生かしていくディレクションを行っています。
 
トルコの伝統工芸はとても繊細で、イスラムの装飾文化を感じさせます。また、テクニックも様々で、立体的な編み方もあります。(大抵1人の人しか作れません)
妻はこのTide Marketにあわせて大量に頼もうとしたのですが、丁度ラマダン(イスラムの風習でこの時期は仕事をしない)に入るということで結局サンプル程度しかオーダーできませんでした。でも、やってきた商品は男目に見てもすばらしいものでした。
ちょっと値段は張りますが、クォリティは段違いに高く、しかも社会貢献的な意味合いも含んだ商品ですので、興味ある方は是非。彼女はアフリカやペルーの工芸のディレクションも行っており、注目すべきオランダ人の一人です。
| Design | 23:23 | comments(1) | trackbacks(0) |
オランダ最終日

 
オランダツアーも今日が最終日、明日の朝には日本へ向けて戻ります。
いや〜、短いですね。移動している時間の方が長かった。ツアー参加の方とは殆ど別行動でしたが、昨晩はみんなで僕がいつもアムスに行くときは寄っているインドネシアレストランで食事会をしました。(インドネシアはオランダの植民地だったので、移民も多く、レストランも多いんです。)
 
最終日の今日も取材は続きました。
まずはオランダで一番だと思うデザイン・アート系の書店、ニーホフ&リーへ。リーさんはかぜでここ3日ほど休んでいるそうで、今日は来られないとニーホフさんに聞き残念がっていると、僕がせっかくきているのでということでわざわざ体調が悪い中、お店に来てくれました。このお店は基本的にニーホフさんが切り盛りしていますが、リーさんは目利きバイヤーで、ごく親しい間柄の人間しか入れない秘密の部屋があります。オランダ中の古本屋を回って探したいい本と同じくらいの量の本がリーさんの部屋にまとまっているんです。だから、ここにだけ来ればオランダのいい本は殆ど手に入るんです。同行した編集者のK?氏は相当興奮していました。今回は時間がないのとリーさんの体調が悪いのであまり買いませんでしたが、それでもロンドン地下鉄のCIマニュアルや大阪万博のオランダ館コンセプトブックなどレアものをゲットしましたよ。
JOBとかもそうだけど、オランダに来ると親切に来てくれる人がたくさんいて、これが多分僕が何度もオランダに行きたくなってしまう理由なんだと思います。
 
取材もなんとか終わり、オランダのお店は土曜日は5時までというところが多く、2時間ほどでやっとフリーの動きができることに。写真はその際に自費出版本専門店で購入したメキシコの学生の作品です。メキシコのプロレス、ルチャ・リブレを活版印刷で制作したものです。こういったものも旅でなくては手に入らない、旅の醍醐味がありますね。
| Life | 23:12 | comments(2) | trackbacks(0) |
JOBとの対話

 
昨日に引き続き、今日は朝からJOBのアントワープにあるアトリエ兼自宅にお邪魔しました。昨日はパートナーのニュンケは居ませんでしたが、このアントワープで会うことができました。アントワープのアトリエは目が届く所からか、一番重要な仕事が行われています。3人の人が作品を作っていましたが、その中に日本人の人がいて、実は彼女もデザイナーでウチの妻がStill Life...というレーベルで彼女の作品を扱うのでメールのやり取りをしている人です。向こうから「柳本さんですよね?」と声をかけてきました。まだ駆け出しのデザイナーですが、サローネや海外のインテリア誌では注目されています。ただ今回はJOBのところに修行に来ている身なのであまり話すことはできませんでした。今後彼女の作品は妻の方で紹介するのでお楽しみに。
 
そして今回のJOBへのインタビューはとても面白かった。
彼らはあまりプライベートなことは話したがらないので、編集部からもらっていた質問には素っ気なく答えていました。(プライベートが多かったので)その後、僕の質問、というか議論にはとても熱くなっていました。
というのも、彼ら自体を本当に理解している人が少ないからです。日本でもどちらかというとスター扱い、ファッション的な見方をされています。ただ、日本を含め世界中のメディアでも彼らの思想などは殆ど紹介されないし、日本では多分作品の20%ほどしか知られていません。その他の80%はほぼコレクターや美術館のために制作しているものですが、どうして美術館が彼らの作品をこぞって購入するか、言及されたこともありません。以前飲みの席でafter-tさんが「JOBって村上隆っぽいですよね」と語ったことがありましたが、世界的にはそのくらいの認識です。
僕は議論の中で、モダン以前、モダン、ポストモダン、そして現在のデザイン環境についてを話し、デザインの流れをもっと大きく原始時代から追って見ていかなくてはJOBのようなデザイナーがこの時代に登場する必然性を語ることはできないということ。JOBは作品において何を表現し、何を第三者に考えさせるかということをしゃべりました。相当興味深い話をしましたが、これは雑誌の方で紹介するので待っててください。
 
ただ、最後に彼が「やっと本当に理解してもらえる人が現れた」と僕に向かっていったときには嬉しかった。そして、すばらしい装飾芸術のあるドレスデンへ来年ウチの夫婦と一緒に旅行しに行こうと約束しました。
| Design | 23:43 | comments(2) | trackbacks(0) |
ハードな1日

 
25日の朝家を出て、26日の朝アムステルダムに着きました。時差があるので、あんまり時間がかかっていないように思えますが、本来、25日の朝に出発するとアムスには25日の夕方着くので、12時間以上この旅が長いことがわかります。
 
そんでもってさらに今日は朝9時ホテルにチェックインするなり、現地カメラマンが待っておりすぐに撮影開始です。今日はアムス市内の2カ所で撮影、その後15時にヒルヴァーサムであるパーティに参加、ここでSTUDIO JOBと合流し、18時にJOBの車でブレダにある彼らのアトリエを見学、その後アントワープへ移るというとてもハードなスケジュールです。約3日近くほぼ起きっぱなしということです。
 
話は戻ってアムスの取材先の1つ、フローズン・ファウンテンへいきました。
多分、もうすぐ始まるDesign Tideにあわせてシボネで発表されるMOOOIの新作、STUDIO JOBのペーパーファニチュアが置いてありました。ピート・ヘイン・イークの初の作品集も、ピートのアクリルキャビネット(日本では未公開)と陶器類(これもまだ未公開)などと一緒に展示されてました。オーナーのKokさんは居ないようで、僕は撮影の合間にヨルゲン・ベイのファブリックなどを購入しました。
 
その後電車でヒルヴァーサムへ、オランダのTV制作会社のギャラリーでJOBの作品の展示およびパーティがあるということでお邪魔させていただきました。アイントホーフェンの工業大学の学生が作ったロボットで、JOBが外観のデザインを担当しているということです。この辺はいづれ雑誌で紹介するので詳しいことはやめておきます。その後、JOBの車で彼のアトリエがあるブレダへ、車中でインタビューをすることになりました。編集部からもらっていた質問は素っ気なく答えていましたが、僕が個人的な質問をすると、とても興味を示していました。
 
車中の話は明日書きます。
とりあえずアントワープのホテルはとても良かった。明日から泊まるアムスのホテルは荷物を置くときにちょこっとだけ入りましたがここのベッドのサイズ(1人部屋)とアムスのホテルの部屋全体のサイズ(2人部屋)が同じくらいです。まるで収容所のよう。ちょっと憂鬱です。
| Life | 23:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
シンガポール到着

 
実は今、シンガポールにいます。
なぜかというとここでも何度か告知しましたウチのプロデュースしたアムステルダムツアーに参加するためです。というか、本当は参加する予定は無かったのですが、2月に創刊する某デザイン誌の取材ということで、このタイミングにあわせてじゃあ行きましょうかということになったんです。
なので、今回参加される方には内緒だったんで、ここでもオランダ行きのことは話さないでいました。
 
で、何でシンガポールかというと激安ツアーのためシンガポール航空で向かうためです。殆どの参加者は関西、主催も関西なため僕たち東京組は早朝に羽田から関空に向かいみんなと合流、その後シンガポール(チャンギ空港)を経由してアムステルダム(スキポール空港)に向かうという恐ろしいスケジュール。シンガポールまで約6時間、そして7時間乗り換えの時間待ちをし、13時間をかけてオランダまで向かうんです。いやはや大変ですよ。
 
それで、とりあえずシンガポールまで着き、7時間もあるのでじゃあ市内でも行こうかということになりました。多分1カ所ぐらいしか行けないので、だったらリトルインディア(インド人街)へ行こうということになりました。ですが移動中にすごいスコール。これじゃあ外に出れないので急遽予定変更、ラッフルズの近くにあるショッピングセンターへ行きました。1時間ほど自由行動、僕はここぞとばかりスーパーや薬局を物色してきました。その後みんなと合流し、近くの中華料理屋へ。総勢9人で食事をしたんですが、さんざん食べて1万円くらい。安いです。食事が終わった頃にはもうまったりしていて、なんかこれからオランダへ行くなんて信じられない感じでした。
 
こうやってひとときシンガポールを満喫し、最終目的地アムステルダムへ向かったのでした。  
 
続く
| Life | 23:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
BLACK SHEEP


燕子花からデザインウィークに開催する展覧会DMが来ました。
ニットとフェルト素材を巧みに作品に変える、オランダの若い2人の女性デザイナー、
Christien MeindertsmaとClaudy Jongstraです。
 
メンデルツマは彼女の名前を知らない時にで出会っていました。アムステルダムにあるギャラリーで『Checked Baggage』という展覧会を3年ほど前に見ました。スキポール空港の手荷物検査で没収されたナイフやカッター、ハサミ、拳銃のおもちゃなどがシンプルな平台の上に整然と並べられていました。1つ1つのアイテムには番号が記された荷札のようなものが付けられています。一見、ただものを並べたにすぎませんが、ひとつひとつを見ていくと、X線で引っかからないようにアルミホイルで包んだものや、子供の手書き文字で名前がつけられたハサミがあったりと、もの言わぬモノ達がこちらに語りかけてきます。その空間にはモノと人間の関係を感情をおし殺したように静かに、だけど強く感じるものがあったのです。こんなイベント、日本では誰もやらないよなと感じていたのですが、それがメンデルツマの学生時代のキュレーションだとは驚きです。彼女は本来デザイナーとして活動していますが、彼女のモノ作りの姿勢をそこから感じる事が出来ます。この若さでこういう風にモノと向き合っているデザイナーがどれだけいるでしょうか?最近の作品で驚いたのは、羊20頭を使って織られる、フィッシャーマンセーターのようなラグです。


こんな発想この若きデザイナーのどこから湧いてくるんでしょう?
 
ヨングストラとの出会いも衝撃的でした。
アムステルダムのショップ『フローズン・ファウンテン』でソファーの上に無造作にかかっているブランケットを見つけました。エンジのフェルトに17世紀のオランダで使われていたパターンが縫い付けられていました。最近のタペストリーなどはちょっと女性っぽすぎて僕の心には響かないのですが、この時のダサかっこいい感じのブランケットにはやられてしまいました。昨年、彼女の作品集が発売されましたが、出版元が倒産し、今では絶版になっているそうです。
 
2人とも新世代のダッチデザイナーです。この2人に注目するとはさすが燕子花です。
メンデルツマは今回来日するようです。(確かまだ24、5歳)掘れば掘るほど凄い人が出てくる、恐るべしダッチデザイン、恐るべしアイントホーフェンですね。
| Design | 23:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
3つのブックフェア

 
現在もWONDER MARKETなどに参加中ですが、11月以降もイベントづくしになりそうです。
そして、恒例になったブックフェアも参加する予定になってます。
 
1つはcollexで11月から行ないます。詳しい事は後日ここで告知します。ここでは、グラフィック関連の本を中心に出す予定です。
 
もう1つは京都の恵文社で毎年恒例となった古本市。年末年始に行なわれる予定です。ここでは、ウチで基本的に資料として買った本を激安で放出します。高くて500円、100円、50円ってのもあります。あまりに安くすぐ無くなってしまうので、去年あたりから1000円、3000円くらいのものも出し始めましたが、それでも市場価格の1/5位なので超お買い得です。古本屋さんが仕入れに使えます。昨年引っ越しをした時に大分処分してしまい、今回は激安価格のものは少ないですが、それでもお買い得なものは大量に用意しています。
 
最後の1つは来年1/5,6,7日の3日間青山ブックセンターの本店で開かれる古書・希少書コーナーに参加します。基本的に希少書ですが、今年の1月にやった時はあまりにマニアックだったのでネタ本をお捜しの方にはちょっと難しかったようです。その反省をふまえてもう少し買いやすい、そしてグラフィックネタに使いやすい本も出そうと思ってます。でも、ちゃんとマニアックなものも用意しますよ。
 
そのマニアうけ用の1冊が写真のものです。イギリスの建築集団『アーキグラム』が発行していた雑誌です(本物)。同人誌のようなもので、極端に発行部数が少ないため、美術館が展示に使うレベルの代物です。最近でも資料本などはありますが、本物は恐らく日本でも殆ど見た人はいないと思います。他にもコレクターが血眼になって捜している絵本、ソール・バスの『アンリちゃんパリへ行く』など超レアものもご用意していますので、期待しておいてください。
| Collection | 23:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
AMSガイドブック完成

 
今度の『Glyph.プロデュース/アムステルダム旅行』に行かれる方、すみません。
書類関係がまだお手元に届かないのは、ウチのガイドブックを同封するために待ってもらっていたからです。遅くなりましたが、今日ようやく完成しました。
 
今回はツアー参加者に配布する少部数ですので、頭の中ではチャチャッと簡単に10ページくらいでまとめようかなと思っていたのですが、ここも入れたい、あの情報も入れないとウチが作る意味が無いといろいろやっていたら、32ページの結構なクォリティの物が出来てしまいました。そのせいで、大変遅くなってしまったのですが、見ていただければ“満足”していただけると思います。ほんと1500円ぐらいで売ってもいい。今回参加されない人はさぞや悔しがるでしょうね。
 
例えばこんな感じ

 
オランダの無印良品“HEMA”の紹介ページです。ストックホルムのガイドブック同様、アムスの建築名所、カフェ、アンティークショップ、古本屋、切手屋から公共施設、スーパー、金物屋、看板屋など日用品のショップまで普通のガイドブックに無いお店満載です。
 
でも、今回力尽きて入れられなかった埋め立て地の新しいエリア、99セントショップ、ディスカウントショップ、デザイン薬局などは本番の時にはちゃんと追加致します。埋め立て地のエリアは最近Penで特集されたり、今出ているガイドブックには載っていますので、併用していただく事をお勧めします。
 
ただ気がかりは、今回の参加者の方々全員が柳本スタイル旅行をすること。やたらにデジカメでパシパシ写真を撮るとか、フリーペーパーやチラシをごそっと大量に持っていくとか。日本人は変だと思われないように、節度ある行動をしましょう。ガイドにも書きましたが、監視カメラでチェックしているところは連行されるので撮影や不審な行動はしないようにくれぐれも念をおしときます。

P.S.それと、葉巻ボックス本をご予約の方、大変申し訳ありません。ちょっとこのガイドを最優先事項にしていましたので、もう少々お待ちくださいませ。
| Life | 23:43 | comments(5) | trackbacks(0) |
"Nature is the symbol for freedom"


今日からAXISギャラリーの地下、アネックスでAlvar Aaltoの展覧会が始まりました。今年はアアルトのサヴォイ・ベースが発表されて70年という事で海外でも展覧会やらイッタラでも記念モデルが出たりしています。
 
もともとサヴォイ・ベースはヘルシンキにあるレストラン“サヴォイ”のために作られたもので、今でも存在しています。すぐ下にはアアルトの家具を製造している、アルテックのショールームがあります。
 
僕も昔、サヴォイ・ベースを何個も持っていました。一番気に入っていたのが発売当時に制作されたややグリーン味かかったもので、大きなディテールは同じなのですが、丸みや、底の厚みなど全く違います。Karhula社が作ったもので、ガラスには不純物が混ざり、吹きガラスを木型に入れて成形したので、形があまいのです。今では当時のガラスというだけで貴重で、ましてやこのサヴォイはアートピースになっており、今売られると50万円くらいします。
 
Karhula社はその後iittala社に吸収され同社が現在も製造しています。80年代頃だったか、木型で少量生産していたベースは金型に変更され、シャープで均等な厚みに、そして底にはAlver Aaltoがグラインダーで掘っていたんですが、それがプリントに変わりました。値段は安くなりましたけど、雰囲気は味気なくなってしまいましたね。
 
タイトルは「自然は自由の象徴」というアアルトの言葉ですが、金型に変わった最近の作品からは本来の「自由さ」が失われてしまったように思います。先日、ヘルシンキのデザインミュージアムで行なわれていたiittala展の中でも、あの黒こげになったサヴォイの型がとても美しかったです。
 
今回の展覧会はサヴォイにインスパイアされた安積朋子さんの新しいコレクションと、サヴォイ・ベースの変遷を紹介するそうです。過去と現在の実物を見て「自然は自由の象徴」を感じてみてください。展覧会は29日までだそうです。
 


| Design | 23:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
脱デザイナー

 
トリコからマルティ・ギセのレセプションパーティの案内が届きました。
僕がギセの事を知るようになったのは、多分彼の料理本です。デザインそのものよりは、人間の行為に興味があるようで、パフォーマンスや食にまつわる事など、いわゆるプロダクトなどではない考え方が、最近彼の言っている「脱デザイナー」や「元デザイナー」といった肩書きを示しているように思えます。
プロダクトといえば、一番知られているのはガムテのサッカーボールですかね。ガムテをぐるぐる巻きにしてボール状にするというものです。でもプロダクトって言わないですね。
 
料理の本ですが、これがまた面白くて、彼のイラストや書き文字を切り貼りし、それを俯瞰から撮影していきます。だから普通の料理本ではなく、アート本です。
僕は、食にこだわる彼の気質は、生まれ故郷のバルセロナ、食の大国スペインにあると思います。そもそもデザインが一般に浸透したのは、古くは食からだと思います。特にパンやパスタなど、1品目でデザインが多彩にあるのは、決して見た目だけのものではないと思うのです。パスタもからめるソースや用途に応じて形状が確立されたんじゃないでしょうか?そしてそこには用の美が組み込まれています。イタリアやフランス、スペインなど食文化が進んだ国にはなぜかデザインも古くから盛んだったりします。日常の行為からクリエイティブな発想は生まれているように感じます。
 
ギセが食や人間の動きを探求しているのは、ある意味本来人間に備わった行為を通して、求むべき形を生み出していこうとする純粋な気持ちからかも知れません。
 
ギセの展覧会は10/28〜11/12に開催されます。
| Design | 23:05 | comments(4) | trackbacks(0) |
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