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コーヒー・テーブル ブックス

先日、DTP WORLD編集部のF澤さんから連絡事項のメールのついでに、「『コーヒー・テーブル・ブックス』はもう読まれましたか? 感想をお聞きしたい」となげかけがありました。既に彼には返事をしたんですが、今度まとめてブログにも書きますと言った事もあり、その時の感想もあわせてちょっと紹介したいと思います。
 
この本の著者はH部さんという、まあ京都というか関西ではその名を知られた恵文社という書店の店長さん。ウチもお取り引きがあるのである程度は知っていますが、関西なのでそんなにプライベートな交際をしている訳でもないので、実像はもしかしたら関西の恵文社ファンの人の方が知っているかもしれません。少ない情報では関西の雑誌にはカリスマ店主として、色々登場しているみたいですね。文科系女子にはアイドル的存在のような話も聞いてます。僕がいつも会っているH部さんの人物像はポーカーフェイスで、でも鎌倉系文化人と交流がある。といったくらいです。(H部さん、すみませんね。このブログも見ていただいてるようなので、ここでお詫びしときます)
そういった意味ではこの本で、彼の頭ん中をもう少し深く垣間みる事が出来た事もあり、とても面白かったです。
 
何よりも面白かったのはその編集的視点です。1冊づつコーヒーテーブルに置かれるような本を紹介する形式ですが、本そのものというより、その本の出来た経緯、社会背景、関わった人間などを限りなく膨らませて人間臭い部分を引きずり出し、さらにそれを最近の映画や世相にあわせて斬っていくという編集の醍醐味を披露してくれています。モノの見方の方向性が僕と似ていてとても共感できるんです。
 
ミステリーなんかをを読んでいるといつも思うけど、脈略もない人物が複数登場して、最初は混乱するけど後半にいくにしたがって、その登場人物が1つの必然で繋がって一気に盛り上がっていく。その混乱が大きければ大きいほどクライマックスがドキドキすることはありませんか? 僕はミステリーでなくても、いい編集っていうのはそうやってドキドキさせる何かを持っていると思ってます。
 
世の中を見渡すと雑誌も沢山あるし、インターネットですぐにソースは入手する事が出来ます。そうやって手に入れたソースは僕は全体の6割くらいだと思います。残りの2割くらいがそのソースから間接的に繋がっていく社会背景や人間関係などの蘊蓄。更に1割がそのものが発生した起源などを俯瞰で見る事。ここまでは、なんとか世の中にあるソースを駆使すれば到達できます。で、最後1割に必要なのが編集だと思うんです。主観的な命を吹き込む作業。命って言ったら大げさだけど、要は編者だどう思いどう斬るのかという部分です。
シェークスピアや落語みたいな古典がずっと残っているのって、結局のところストーリーは変わらないけど、解釈が脚本家や演出によって変わるからであって、出演者が変わるだけだったら全然面白くないし、いつか破綻する。
これができるから編集者はプロであるんだろうし、ブロガーとの大きな差がある気がします。
まわりくどい言い方だったんですが、H部さんの本は編集者としてのプロ意識が発揮されていて、ワクワクできる本だったという事です。ただ、内容がちょっとマニアックなため万人に理解されるかといえばそうではないかも知れませんが、そういった編集的視点の意識は様々なところで応用できるでしょう。
 
現在、みんな情報のインフレだと思っているみたいで、カタログ的になっています。その間は無編集でも受け取ってもらえます。ただ、いつかは読者が良識を持ち、情報の垂れ流しは破綻する運命にあるでしょう。どことはいいませんが、それでつぶれてしまいそうな出版社は頭に浮かびます。結局は一生懸命やらないとダメなんだという事です。僕も最近一生懸命やっているんだかどうだか、自戒も込めてがんばります。
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