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誰がためのデザイン?

某雑誌とスターフライヤーのタイアップページ(僕がスターフライヤーについて語るという)の取材ということで、初スターフライヤーで北九州へ行ってきました。
 
スターフライヤーは昨年3月、東京=北九州間に就航された新しい航空会社で、ロボットデザイナーとして知られている松井龍哉さんがCIをやったあの黒い飛行機です。
2005年、丁度BRAUNの展覧会準備でAXISに詰めていた頃にギャラリーでお披露目のイベントが行われていました。確かにかっこいいことはかっこいいんだけど、僕自身はあまり好みではありませんでした。特にラゲッジタグなどコミュニケーションのためのデザインがビジュアル的になりすぎて、機能的なものが薄い事が気になっていましたが、まあその時はプロトタイプでしたので、就航時はかなり調整されるものと思いました。
 
今回は広告ですので、ネガティブな発言は出来ない事もあり、ここで率直な意見を言おうと思います。(良かった部分は本誌で触れますので書き流します)
チケットカウンターの雰囲気は良かったです。機体デザイン、CIについては個人的趣味では無いですが、デザインという意味では面白いと思います。全席エコノミーですが、レザー張りシート、前シートの間隔も広めだし、フットレストもついてる。国内線には珍しく個別ディスプレイがついていて、映画や北九州の情報など機内誌が無い代わりにモニターによる情報を充実させて印刷などの資源コストを下げているのも好感が持てました。写真のように、コーヒー(タリーズとタイアップ)をオーダーすると、森永製のオリジナルチョコレートがついてきます。カップや紙ナプキンなど統一されていますが、ミルクは規正のもので、ここはなんで最後までこだわらないのかが疑問です。(8割をどんなにこだわっても2割が適当だと全くこだわった意味が無くなってしまうと思います)
 
お客さんの感じを見てみると、僕のようにデザインに関心がありそうな人は皆無。ほとんどの人は価格的に(早割だと北九州まで1万円以内)利用している人、北九州事体に目的があるような人たちです。僕の見る限り飛行機のラグジュアリー感と客層は明らかにかけ離れていました。ただ、朝9時の時点で夕方くらいまで満席だったので、経営的には成功しているようです。
 
その後北九州に付き、チケットカウンターのあたりで撮影を開始。僕はカウンター内に入って撮影されていたんですが、そこで衝撃的なものを見てしまいました。
荷物に取り付けるタグがたくさんカウンターの裏にあったのですが、白いタグに赤マジックの手書きで『取り扱い注意』とか『PC在中』とかという10種類くらいのものが置かれていたんです。あのAXISのお披露目会の時に『FRAGILE』のタグが黒で作られていて、「これで係員は認識できるのかよ!」と思っていたのですが、その不安はこのような形で現実的なものとなっていました。しかもあんなにかっこいい(と思われている)航空会社が手書きのタグとは台無し。CIをやっているトップの人たちと、現場のニーズが全く乖離しています。それともインダストリアル系のデザインをやっている松井さん自体にCIグラフィック的な見解が甘いのでしょうか? 
上手いと評判の高級レストランに行ったら、確かに上手いけど出される水が水道水っていう感じでしょうか、こだわりに一貫性がありません。かっこつけたいんだったら、見えるところくらいは完璧にかっこつけてほしいものです。
 
そもそも、あのかっこよさが何故北九州なのかというところがマーケティング的に合っているのかどうなのかが疑問ですが。普通のお客さんはデザインに興味なし。僕みたいなお客さんには粗を見られ、一体誰のためにかっこいいデザインをしているのでしょうか?
 
またCIは企業の顔です。CIはかっこいいだけでなく、企業そのものを理念を表現していないといけません。僕の見る限りスタッフに人からはかっこいいデザイン航空会社を背負っている誇りや意識は(普通の企業としては十分な振る舞いですので、サービスなどが悪い訳ではありません)あまり見受けられません。デザインするんだったら、社員の意識の中すべてにそういった美学を持ってもらいたいもんです。タグもやっぱりデザイン部にこういうのを追加で作ってくれとか、アテンションのために赤を使うにしてもあのラグジュアリーなイメージを壊さないワインレッドみたいな色を使うとか、デザインするんだったら中途半端でなく全部してください。カウンターの前のラウンジシートも革張りのミースやケアホルムなんかにしてかっこつけてください!そしてもっと、かっこいいから乗ってみたいと思わせてくれるような会社になって欲しいと思ってます。
 
使っているところは見なかったんですが、カウンターの裏には黒塗りのスターフライヤーオリジナル車椅子、ベビーカーが数台置かれていました。万が一の部分にもデザインしている姿勢は評価できました。
| Design | 11:56 | comments(0) | - |
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