本日、最後の書籍を50冊ほど追加しました。終了日程は未定ですが、予定では今年いっぱいまでとなっています。今回投入した書籍を少し紹介します。
1965年に発表された伝説的な雑誌「アスペン・マガジン」です。アスペンはバウハウスのハーバート・バイヤーがアメリカに移住後コンサルをやっていた会社ですが、PR用にこんな本を作っていました。毎号内容も参加者も違っていて、この創刊号でもポール・ランドやジョージ・ネルソンなど錚々たるメンバーが参加しています。本というより作品を詰めたボックスセットで、今でいうとヴィジョネアのようなもんでしょうか。
KPN(オランダ電話局)が得意先に配った2000年度のダイアリーです。ここの会社は毎年ダイアリーを出していますが、毎回有名デザイナーにデザインをさせています。この年はカレル・マルテンスという人。60年代くらいに活躍した人ですが、当時は前衛すぎてあまり評価されておらず、時代が追いついた最近、特に若いデザイナーに支持されています。最近のIDEAなんかでもよく取り上げられます。これは一般に売られない物なのでとても入手が困難です。
飛行機デザインマニア、CIマニアの方にお勧めなのがこれ。
JAL、シンガポール航空、カンタス、キャセイ、タイ航空、カナディアンなど世界の有名航空会社のほとんどのCIを手がけるウォルター・ランドー社の作品集です。リーバイスなんかもここのデザインです。
ベルギー、スペイン、チェコ、ポーランドなどあまり知られていない国のグラフィックデザイナーを紹介したものです。かなり面白いです。
世界のエンバイロメンタルを集めた本。フィンランドのデザイナー、タピオ・ヴィルカラやブラウンのデザインチーム、マルコ・ザヌーソとリチャード・サッパーなどのプロダクトデザインの他、クロスビー,フレッチャー、フォーブスの会社作品など盛りだくさんです。日本語で読めるのが何より嬉しい資料です。
スイスのグラフィック専門誌「グラフィス」が60年代末に発行した日本デザインのハードカバー本です。グラフィスの年鑑関係でも入手困難なものの1つです。50年代に発行されたKATACHIから抜粋された日本工芸のページから、家紋の研究、当時最新の企業広告までを網羅しています。
今回のイベントでも出すとすぐに無くなるのが陶芸作家のルーシー・リーの作品集など。今回はオークションのカタログを出しました。オークションカタログは作品集にも出ていないような作品もよく出てくるので、全貌を知るにはとてもいいです。作品集よりむしろ貴重な資料です。
今回、プロダクト系がとても良く売れます。このジャンルは洋書屋さんや古本屋さんに行ってもあまり充実していないからだと思うんですが、会場では写真のようなペリアンやプルーヴェなどのフレンチ系、バウハウス、ウルム、ブラウンなどのジャーマン系、ヤコブセンやアアルト、リンドベリ、タピオ、ティモなどの北欧系、マーリやカスティリオーニ、ザヌーソ、ベリーニ、ダネーゼなどのイタリア系が充実しています。特にイタリア系は入手困難なものが多いのでお勧めです。
本日から週末3日間、昼遅めから僕もお店で接客してますので冷やかしがてら、クリスマスのデートがてら代官山に来る際は是非足を運んでみてください。