先日もお伝えしたcollexのブックフェアですが、本日100冊ほど追加しました。
まだ行かれていない方も既に行かれた方も注目です。
上の写真は会場の一部です。一応台ごとにカテゴリー分けしています。
右上はプロダクトデザインのコーナー。1970年のアルテミデのカタログやカルテル、ダネーゼのレアな作品集、ディーター・ラムズ、マルコ・ザヌーソ、アンナ・カステリ、エンツォ・マーリなどの作品集(ほとんどが絶版)、50年代に出版された北欧のテキスタイル本、ルーシー・リーや60年代のシャイアー(これはサイン本)など陶芸も充実してます。左上はCI、サイン計画、タイポグラフィー、グラフィック総論、ポスター、ブックデザイン関係のところです。今回追加したA3ほどはあるキューバのポスター集はおすすめです。右下はcollexのヴィンテージ・ポスターコレクション。手前と4番目がマックス・ビルのアシスタントだったマリー・ヴィエラ、2番目がブロックマン、3番目がブロックマンの奥さんの吉川静子、一番奥がハンス・ノイブルグです。ちょっと高いですが、世界でもなかなか本物は見る事さえ出来ません。左下はアート、イラスト、装丁、年鑑、デザイン誌のバックナンバーです。特に普段見る事すら無いドイツ系イタリア系の広告年鑑は今回追加しました。ネタ満載で買いです。
これは、歴史的なタイポグラファー、ハーブ・ルバーリンの作品コーナーです。ルバーリンが立ち上げたITC(パソコンに入っている欧文書体のほとんどがここのものです)の書体見本帳。表紙のカラーの組み合わせが斬新で、ジャケ買いしたくなってしまいます。他にも彼がADをつとめたEROSやアヴァンギャルド、レアな会社案内、ビールの缶などパッケージもあります。ルバーリン展が出来るボリュームです。
レア装丁ものも充実。上の写真右はジョセフ・ラダ、ヨセフ・チャペックなどの1920年代から40年代の超レアもの。でも値段はかなり破格です。(現地価格ぐらい)左はおなじみディック・ブルーナのブラックベアシリーズですが、50年代半ばの初期レアものがかなり揃っています。
まだまだ紹介しきれないコーナーもありますが、ここで僕のおすすめ本をちょっと紹介します。
これはオランダの自費出版で柑橘系フルーツの包み紙コレクションを集めた本です。
こういうものはネットでも買えないし、日本で売る機会もまずありません。現地でもなかなか見つからないですよ。表紙はフルーツの木箱をイメージして木で出来ています。
これは、オランダの巨匠Gデザイナー、ピーター・ブラッティンガの作品集。でも普通じゃない。実はこれは1976年に東京デザイナーズ学院が特別講師だった彼の講義などをまとめて作ったもので、学校関係者だけに配られたものです。古本市場でもそういう事もあり、滅多にでてきません。カラー写真が多く、日本語で読めるのが嬉しい貴重な資料です。
デンマークで出版された本なのでテキストは分かりませんが、ヴィジュアルがとてもいい! 写真中はイギリスのナショナル・レール(イギリス国鉄)のサイン計画、右端はミラノ市営地下鉄のサイン計画です。サイン、ピクト好きにはたまりません。
表紙は地味ですが、中はとてもいいのがこの本。著者はウォルガンフ・シュミッテル。そう、あのBRAUNのロゴを作った人です。この本も企業のデザイン計画についてまとめた本で、写真右上はイスラエルの航空会社、エルアルのアメニティやチケット、ポスターから機体のカラーリングまで解説してます(ここだけでも買い!)また、企業の工場のサイン計画(写真右下)や、フィリップス、日本企業(マツダやケンウッド)の企業CIなども掲載されています。
これはそんなにレア本ではありませんが、厚さ5cm以上ある本にもかかわらず2000円と破格値なので紹介しました。2000年以降注目の世界のグラフィックデザイナーが紹介されています。ウチでもおなじみスウェーデンのFellow Designersも取り上げられていますよ。
最後はデザイン本マニアが血眼になって探しているというレア本。でも売っている値段は市場価格の40%引きくらいです。イギリスの広告代理店ペンタグラムの創業メンバー、アラン・フレッチャーやデビッド・クロスビーが編集し、ボブ・ギルが表紙を手がけています。中はヴィジュアル・セレクトの逸品ばかり、ここまでセンスいいグラフィック本もそうありません。関わっている人が巨匠ばかりなので納得なんですが。
まだまだ、紹介しきれない本はたくさんあります。
会場は金・土・日の12:00-19:00だそうです。スタッフ数の関係だからだそうなので、
スタッフがいる場合は他の日、時間も開けてもらえるそうです。期間は未定ですが12月いっぱいはやっていますよ。僕も週末夕方には大体、会場で接客します。