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9hと朝市
 AXISギャラリーで今日まで行なわれている(もっと早く紹介しろよ!ですが)9hの展覧会を先週見てきました。
簡単にいうとデザイナーズ・カプセルホテルのプロジェクト。カプセル自体からアメニティに至るまでをデザインしていこうというものです。近々にホテルはリアルオープンする予定。
とても面白いプレゼンテーションですが、どこかしっくりこないところがあり、後々それが膨らんできました。
 
70年代、カプセルホテルは安価な宿泊施設として広がっていきました。男の子だったら、どこか未来を想像できる「基地」のようなユニットに憧れた人も多いと思います。現在も外国人ツアーでカプセルホテルの体験があったりしますが、そんな子供の頃に感じた懐かしい未来に心をくすぐられるんだと思います。
 
しかし、その後環境はさらに進化をとげ、24時間営業のファミレス、カラオケBOX、コンビニ、ファーストフードさえ24時間営業に。さらにはサウナやマンガ喫茶やネットカフェなども登場しました。
昔は安価に夜を越すにはカプセルホテルのようなものしかなかったのですが、現在はもっと安価に、もっと快適に夜を越す事ができます。その時代になぜカプセルホテルでなければならないのか?という説得力が薄かった事が僕がしっくりこない要因になっていたようです。
 
このユニットが軽いことを聞いたので、むしろ災害時などに利用できるテントのような簡易宿泊施設として発展したほうがいいのでは?と個人的には思っているのですが。。。
 
その翌日、朝市のようなマーケットを都内につくるプロジェクトのことで、ランドスケープのN原さんのところへ相談にいきました。N原さんは出身の鹿児島を中心に朝市など地方のコミュニティづくりに最近関わっているので、その辺のノウハウを聞くのが相談の主旨でした。
N原さんとはかれこれ15年以上の付き合いで、ランドスケープ・プロダクツ立ち上げから、広尾にあった最初のお店「Wrights」、「PLAYMOUNTAIN」でのイベントやらイームズ展など、ポイントポイントで一緒にやってきました。
たまたまこの日同席したN島さんがN原さんに会うのは「Wrights」以来になるらしく、帰りの途中で「N原さんまるくなりましたね」と言っていました。僕も多分まるくなったけど(体型も)、長年N原さんとつきあってきて顕著に感じます。
時代もあるけど、10年前に朝市をやろうなんてお互い考えもつかなかったと思います。
 
昔はデザインについて何か関われる事、デザインをもっと啓蒙していく意思がお互いあったと思います。それはマイノリティの叫びのようなものだったかも知れません。今はもっと広く社会に関わる事を目的にしています。
分ってもらえないデザインについて気を張って活動していた時代に比べれば格段に肩の力が抜けて、自然体に近くなった。それが「まるくみえる」理由だと思います。
 
と、カプセルホテルとどう繋がるのか?
あの展示を見てデザインが関わる事によって良くなる。という訴えかけに感じたのです。それは、僕たちが10年ほど前に感じていたところと良く似ています。
あの頃はデザインの可能性に疑う余地など無かったし、デザインが何でも出来ると思っていました。
 
最近は思うのは全く違うところです。
よく見る謝罪会見。僕はひねくれているので、こういった会見自体が誰かの手で仕組まれて、世間が納得するストーリーで構成された、いわば「デザインされた」ものに感じます。
謝罪そのものではなく、謝罪したことを理解してもらうことが目的になっています。もしかしたら、目的は達成できても心では謝罪していない可能性もあります。
もし、このような目的達成のために「デザイン」がすべて関与することになったら、建前だけのギスギスした社会になってしまうかもしれません。
 
もちろん、デザイン自体を否定するわけではないですが、デザインする側には傲慢さと過信があるように思うのです。それが社会になかなか理解されない大きな理由になっているように感じます。
 
問題解決のもっとも重要な事は、薄っぺらい言葉になってしまいますが、誠実さだったり、愛だったり、思いやりだったり、もっと人間力に近い部分なんだと思います。これを使えば大抵の問題は解決できてしまうでしょうし、ベースとして最も重要な事だと思います。
それでも問題が解決できない場合、もしかしたらその一部がデザインを使って解決できるかもしれない。そんなデザインやデザインを使って何かをしようとする人には謙虚さが必要だと思います。
 
N原さんと話していると、人間力をうまく引き出してコミュニティを生み出しているところを凄く感じました。そして、必要な部分にだけデザインを使っている。
 
今、デザイナーに求められているのはデザインの力を行使することではなく、全体の中からいかにデザインを関わらせてもらえるのかを見極めることだと感じています。
 

| Life | 12:37 | comments(10) | - |
10年ぶりのHawaiiへ

ここ最近海外旅行の頻度が落ちてきました。禁断症状でいつも頭の中は海外を歩いている事を妄想してしまいます。
で、クレジットカードのポイントが結構たまっていたので、ポイント消化として航空券に変え、ヨーロッパのように時間(移動時間・滞在時間)のかからないハワイに夫婦で行く事にしました。
 
実に10年ぶりになるハワイ旅行。意外に思われる方も多いのですが、僕は今まで行った回数が多いのがハワイなんです。だから、もう庭みたいに路地まで知っています。
ただ、10年ぶりです。10年前の最後のハワイの時も大型のショッピングセンターが建設中でした。ご飯もお世辞にも美味いというお店が少なかったのですが、今やカフェやら本格的なイタリアン、フレンチまで食べられると聞いています。10年分の変化に期待と不安を持ちながらの出発です。
 
今回、航空券入手の関係でJALで行く事になりました。出発は僕の好きな第一ターミナルではなく、第二ターミナルです。第一の方は出国ゲート前後どちらも施設が充実していて楽しいので、3時間ほど前にチェックインしてしまいます。それに比べ第二は・・・と思っていたのですが、小粒ながらも出国審査後の施設は結構充実していました。
上の写真もそこのアジアンカフェのようなところで撮りました。これからあのモノレールに乗って出発ゲートまで移動します。
 
まだ夏休みには早い時期なのにも関わらず、飛行機は満席状態。人の話に聞き耳を立てていると広東語やハングル語ばかり、どうやら日本人ではなく香港や韓国からのトランジットが多いようです。10年前なんかハワイに行くのは日本人くらいしかいなかったので、時代の流れを感じました。それと先日フェース6(パンデミック)が発令されたインフルエンザの厳重検査があると思っていたのですが、意外にユルく、マスクをしている人もパラパラ程度でした。
 
JALといえば忘れていたんですが、先日展覧会を開いたT山さんの会社「Soup Stock Tokyo」がハワイ便往路の機内食を提供しています。パッケージはD-BROSが担当。これが機内食としては格段に美味かった!多分、この機内食はSoup Stockが作っているんではなく、通常JALの機内食を作っている会社が作っているはずです。頑張ればこんなに美味くなるんだったら、もっと他の会社も努力して欲しいです。
 
そんなこんなしている間にホノルル空港到着。飛行機か降りる時に感じる湿度と気温が、とても懐かしい。ああ、ハワイに来たんだと最初に実感する瞬間です。
僕は大抵ハワイはレンタカーを借りて周ります。今回も空港からレンタカーを借り、まだホテルにチェックインするには早い(朝の8時)ので早速ドライブから開始。
ハワイの道路は片面3車線から5車線あるので、とても運転しやすく、ゆっくり走っていてもそれだけ車線があるため、追い越してくれるので気が楽です。
しかし、10年ぶりに来たハワイ、道は大抵知っているはずだったのにどうしても思い出せず、一つ前で右折してしまったり、全然違う道に入ってしまったりといった状態。車線が反対なのも昔はすぐに馴れたんですが、今回はなかなか勘が掴めない状態でした。
 
まず、空港からHW1に出て、HW3に乗り換え、カイルアへ。でも、後日来る予定なのでそのまま、またHW3に乗って、HW1からHW2に乗り継ぎドールのパイナップル畑を通り抜け、ノースショア、ハレイワへ。
気候の関係で午前中は雨が降る事が多いのですが、ハレイワの先のラニアケアビーチに着く頃には灼熱の太陽が照らしています。
僕たち、ハワイにも関わらず水着を持っていかず、今すぐにも海に飛び込みたい気分を我慢。
 
その後ハレイワの方に戻り、マツモト・シェーブ・アイスを食べる事に。
日系2世のマツモトさんがはじめた雑貨店で、プランテーションで働く日系労働者の喉の乾きを癒すために売り始めたそう。現在は息子さんが経営しているそうですが、今ではハワイのマスト・イートになっています。(ちなみにシェーブ・アイスとはかき氷の事)
 
海外で行列ができるなんてことはあまり経験がないのですが、ここには長蛇の列が。
近隣にもシェーブ・アイスを売っているお店はあれど、行列はここだけです。
 
20分ほど待ってようやく入手したシェーブ・アイス。
かき氷の氷がきめ細やかで美味しいのがここの選択理由。他店では少し違います。色が派手ですが、味はナチュラル。でも舌が紫になります。
 
その後、ワイキキへ。ホテルにチェックインしました。
昨年だったか?に出来たデザインホテル「Waikiki Parc Hotel」です。
ワイキキで一番高級な「ハレクラニ」の系列で、海沿いでは無いのですが、シェラトンロイヤルハワイアン、ハレクラニに囲まれた好立地にありながら、ビジネスホテルばりに安いのが嬉しいです。
しかし、ちょうど僕たちが滞在している期間にインターネット環境が工事中で、何のために重い思いをしてパソコンを持って来たのか分りません。
 
夕方、ホノルル近辺を歩きました。大まかな風景は10年前とあまり変わっていませんが、小さいお店はかなり入れ替わっているようです。アップルストアも無かったし。
DFSも以前あったウールワースの建物まで広がっていましたが、恐らくお盆の観光者向けに工事中でほとんど機能しておらず、まあ、ここで買うものといったら大体下着類なので、後日アウトレットで買う事にしました。
その後いつも行くFood Pantryへ。24時間やっているスーパーで、大体ひと通りのものはここで見る事が出来ます。僕たちの旅行ではとりあえずスーパーが一番大事。
何時間でも居られますが、今日は2日ぶっつづけで動いているので、1時間ほどで退散しました。
| Life | 23:15 | comments(0) | - |
CLASKA 2009

金曜日の夜、クラスカでパーティが行なわれ、打ち合わせもあったのでお邪魔してきました。ちょうど1年くらい前にオーナーが変わったことによる大リニューアルが行なわれましたが、今年になりさらにフロア変更などのマイナーチェンジが行なわれ、そのお披露目が目的です。さらに、以前もエントリーした上の写真のクラスカ編集による東京ガイドブック「Tokyo by Tokyo」が完成。受付でいただきました。僕は最終的に江戸時代のテーマパーク3カ所を紹介しました。現在の大商業都市東京は最近になって出来たのではなく、既に江戸時代から存在しました。江戸の人々は街をどう楽しんだのか?今も残る東京の場所と江戸の文化をリンクさせてみました。その中の1つで取り上げたウチの近所の代官山ヒルサイドテラスあたりから広重が描いた浮世絵を使用してもらいました。
この本、3月から一般の書店でも販売するそうです。
 
かなり話題性が強いパーティだったのか、お客さんもたくさん。
DoではBRUTUSの巻末でK端君が連載している「みやげもん」の展示販売が行なわれていました。K端君はreraxが全盛期だった頃のメイン編集者で、僕がBRUTUSに連載していた時の担当編集兼ライター。TITLEのエアライン特集の時も一緒にやりましたが、その後たまに偶然遭遇する程度。最近は民芸品に夢中のようです。この日は会えるかと思っていたけど人が多かったのか、本人がいなかったのか会う事は出来ませんでした。
会場ではauでもお世話になっているNosigner、今月からフリーになった元CIBONE副社長のA野さん、燕子花のS水さん、Knot JapanのY嵜さん、最近いろんな所でお会いする山櫻のU田さん、久々に会ったO咲さんや東京ピストルK藤さん、K彅さん、formさんに紹介いただいた建築家のK沢さんやその他ちょこっと話した人、話し中で挨拶だけした人だけでもかなりの量になる。ここではデザインや民芸熱は高いようですが、そのまわりにどう派生するでしょうか?そもそもこの日はエディターのK戸さんがやっている本のコラムをお手伝いする事で、formさんを含め話をするのが一番の目的でした。内容はこの日クラスカで行なわれていた事に近い。K戸さんがここに取り巻く熱みたいなものをどれだけ外側に発信出来るか期待がもたれます。
| Life | 16:28 | comments(4) | - |
それってネガティブ?
僕はよく自分自身が思っている事と意見が違う人に、突っ込んだ質問をすることがあります。僕自身、別に意地悪をしているつもりも無く、ネガティブに考えている訳でもなく、湧き上がる好奇心の中に「この人はどうして自分と考えが違うんだろう?」という気持ちが出て来てしまうからです。
 
結論から言えば、僕はその相手を否定しているわけではないのです。相手がその質問に答えて、僕自身が理解できれば「なるほど。こういう考えもあるんだな」と思うし、さらには「そう言われれば、自分の考えていた事こそ間違っていた」と気づくかもしれません。
でも、結構その突っ込んだ質問が相手に悪くとられてしまうことが多いんです。
 
例えば同じ映画を見て、相手が「凄く良かった!」と言い、僕は「気持ちは分るけど、あまり良くはなかった」と思った時、まず僕は「どこが、どう良かったのか?」って聞いてみたくなる。別に僕は純粋に相手が良かったと思うんだったら、その気持ちはおかしいよ!とは言えない。だって思うんだったしょうがないからです。でも、その問いに答えられない人もいる。つまり、僕はそれぞれ自分たちの考えを議論したいと思っているだけなのだけれど、議論というものに馴れていない日本人だからか、対話として成立しないのです。
そういう突っ込んだ議論をしようとすると「あなたは何故そんな悲観的なのか?」とかと思われてしまう。
 
でも一方で、そうやって答えられない人を探っていくと「映画評論家がいいと言っていた」とか「皆がいいと言っている」とか、本当は自分の気持ちじゃない事が多いと感じる時があります。別にそれが悪い訳じゃあ無いけど、自分の気持ちにそぐわないと意味が無いんじゃないかと思うんです。
本当にいいと思っているんだったら信念といったら大げさだけど、そういった揺るぎない相手の気持ちを知りたいというのが、僕の目的だったりするのです。
 
僕は意見が違うからとか考えが違うからこの人は嫌だとか一緒に仕事をしたくないとは思いません。そこのすみ分けが出来ない人が、ちょっと問題を起こした人に対し人格否定までしてしまうような気がします。同様に、僕の意見に同調してくる人も良くいます。でも、その人に対し少し疑ってかかっている部分もあります。
僕も自分自身を疑うときが良くあります。だから何の疑いも無く僕の意見に賛同してくる人はどこか信じられないときがあります。(もちろん、誰も信じていない訳ではありません。感覚なんですが、この人は僕の意見に同調しているだけか、本当に相手自身も同じ考えを持っている人なのか嗅ぎ取るような部分があります)
 
僕の意見と同じでも、違っていても、僕は多分質問します。本当に自分自身の考えかということを。
その人それぞれ自分自身の考え方を持っていれば、僕は意見が違ってもいいと感じます。世の中自分の考えに合わないと、ダメだとか優劣を付けるけど、僕自身は好きではないけど、世の中で凄いとかいいよなあと思う事はいっぱいあるから、認めてはいるわけで、僕が質問する事はネガティブな意味で言っている訳ではないのです。
 
ここのところいろんな話をすると、出てくるのが「言葉の力」です。意見が同じでも、違っていても、正しくても、間違っていても、その人が本気で考えて出て来た言葉は強いです。そして説得力がある。
僕はクライアントと話すときも常に自分の言葉で話すようにしています。たとえ意見が違っていても。それも今年のテーマである「リアル」なのだと思うんです。
| Life | 19:45 | comments(8) | - |
伊勢丹北欧展

本日から伊勢丹新宿7Fで「北欧モダンコレクション」という催事が始まりました。
ウチ(Glyph.)ではお馴染みのスウェーデン鉄道グッズおよびオーレ・エクセルの商品を入り口付近で展開しています。ウチの妻もWonder Travelling.comとして一番奥でヴィンテージものを売ってます。
 
それと、会場入り口通路では小規模ですがオーレ・エクセルの原画や作品を展示しています。(写真上と下)この会場を最後に何カ所かをまわったオーレ展は終了になります。恐らくもう二度と公開する機会は無いと思われますので、まだ見ていない人は是非!
 

 
今回ウチの目玉はオーレ・エクセル氏関連の書籍。
オーレ氏は自身の展覧会のために自費出版で何度か本を作っていました。オーレさん宅で作品を探していたところ、その過去に作った書籍が少数ですがデッドストックで出てきました! これを譲り受けて今回販売します。
●オーレ氏の作品集で70年代に制作したもの。そのうち5冊はお値段が張りますがサイン入りです。
●オーレ氏が旅をテーマにまとめた本(1961年)で値段も安いのでジャケ買い必至です。
●奥さんと娘さんの料理本で挿絵はオーレさん担当。この挿絵がまたいい感じ。
●70年代の個展のために制作したカード2種。
すべて自費制作、30~50年前の作品のため古本市場にも出回る事は殆ど無い大変貴重なものばかりです。
 
イベントは12月2日まで(最終日は16時でクローズ)
僕も金曜日の夕方、土曜日の夕方、日曜日終日、最終日終日は休憩時間以外会場で接客していますので、是非お越しください。
 



| Life | 23:08 | comments(0) | - |
Marije Vogelzang

AXISで始まったマライエの展覧会オープニングパーティに行ってきました。
3年ぐらい前だったか、アイントホーフェン(デザイン学校)出身の若い女の子がデザイン的なレストランをロッテルダムに開いたことを知りました。アイントホーフェン卒業生は大体、プロダクトかジュエリーデザイナーになる事が多いので、FOODというのはちょっと意外で、大変興味がありました。
 
昨年、アムステルダムに行った際、彼女のお店「Proef」の支店が出来たという話を聞いていたので行きました
マライエのやっていることはとても考えさせられます。例えば今回の会場で牛乳の飲み比べがあるのですが、比較することによって自分の好みや、味の違いなどをあらためて認識させるといったものや、布がかけてあるテーブルに布に切れ目が入っているところから手と頭だけを出し、食事をする(実際会場では食事は出来ないんですが)。布に束縛されて手が自由に利かないことによって、身体能力について改めて考えてみたりとか、たまたま会場であったK戸さんが彼女のことをレポートしているので詳しくはここを。
 
僕は彼女がやっていることの素晴らしさを疑う余地がありませんでした。でも、ここ最近僕の中で何かが変わってきているように思うんです。
マルティ・ギゼもフードをコンセプトにいろいろなことを試みるデザイナーの一人なんですが、アプローチがまるっきり違う。スペイン出身の彼の行為は食への「楽しさ」が前提にあります。一方マライエの行為は食の中に隠れてしまっている問題の「可視化」にあります。一緒に行った妻が「食べるっていう行為は、前提に美味しさがなければいけないんじゃないか」と言ったのですが、多分僕がひっかかったのもそこなんです。食について考える、食育などは現代の生活の課題と言えるのですが、美味しく食べる事が出来なければ本末転倒だと思うんです。
その後妻と帰る途中で、やっぱりギゼは食の大国であるスペインという土地と、ラテンの持つ陽気さがアプローチの根底にあって、逆に食に疎いオランダ(オランダ料理は不味くて有名)とアイントホーフェンのリサーチを徹底させる教育で育ったマライエの文化の違いをとても実感したと話しました。
日本はどちらかというと食の先進国であり、食文化が劣るオランダの考え方にどこか疑問が出てきてしまうのではないかと思いました。
 
ちょっと前に建築家の石上さんのことについて触れましたが、多分彼のスタンスとマライエはにているのかなと思います。憩いやひとときの愉しみのためにお金を払って食べるカフェやレストランなどの実営業にはやはり前提に美味しさが無ければならないと思います。ただ、彼女のやっている事は石上さん同様重要なことで、それはこういったインスタレーションやデモンストレーションのような形をとってアートとして啓蒙していくべきだと考えた一日でした。
 
<追記>
文中「楽しく」の部分を「美味しく」に変えさせていただきました。
マライエのやっていることでも充分「楽しく」感じることができます。彼女の行為は食に対する「気づき」になるでしょうが継続性はありません。糖尿病、肥満など継続性が必要な食事に「美味しさ」が伴えばあえて理屈を作り手が語らなくてもいいと思います。デザインとは形状や理屈などに頼らず、無意識を良い方向に持っていくことこそ実は必要なことなのかと思います。
| Life | 23:55 | comments(1) | - |
北欧スタイルMARKET

photo: Akiko Torada
9月9日、大阪阿倍野に「あべのand」という商業施設がオープン。そこにLoftも入る事になり、今日から始まるオープニングイベントとしてウチも協力しました。
イベント名は「北欧スタイルMARKET」それも北欧の鉄道を中心にした展示と、北欧グッズの販売会です。
 
上の写真は会場入り口にあるSJ(スウェーデン鉄道)の車両前面。これ、本物じゃなくて造作で作ったものです。何という手間とお金をかけているのでしょうか。昨年GWのKLMイベントといい企画のT田さんの思い入れ500%な感じです。もう、鉄夫、鉄子でなくても興奮です。
 

その後ろはこんな感じ。弊社が版権を持っているスウェーデン鉄道のグラフィックを使って車内をイメージした空間を作っています。こんな電車があったら乗ってみたい。横に見えるポスターは数年前、実際スウェーデンの駅などに貼られていたものです。
モニターでは動画もやっています。
 


T田さんの思い入れで作られたウチのコレクションを展示した北欧デザインコーナー。展覧会や劇場のポスターから、北欧のスーパーマーケットグッズや食品のパッケージなどが壁全面を使って並べられています。この棚の前には北欧の鉄道会社のグッズや紙類などがずらっと展示されています。中には50年代のカイ・フランクやティモ・サルパネヴァのグラス、タピオ・ヴィルカラの電球なんかのパッケージもありますよ。
 

平日にも関わらず人も入っているようですね。SJのグッズの他、ウチのオーレ・エクセルの商品も販売しています。
 
トナカイ飛び出し注意の標識とか、細部までマニアな展示です。
今月30日までやっていますので、関西方面の方は是非!
 

| Life | 23:47 | comments(0) | - |
育てる

物を使う時、しばしば「育てる」と言う言葉を使います。
買ったときはまだ途中段階で、使っていくうちに馴染んでくるもの。
機械関係は自動車も含めオイルが機械全体に馴染んできたとき初めて本領発揮しますし、湯のみ茶碗や急須などは陶器の表面に小さな穴が空いていて、使っていくうちにお茶なんかの不純物がその穴を埋めて使い勝手が良くなってくる。
中には買った当初は長時間お茶を入れておくと漏れてしまうくらい穴が多い物もあります。20年ほど前に青山の骨董屋さんでルーシー・リーの展示をおこなっていて、観に行った際に主人に薦められた若い作家の茶碗を買ったのですが、それもやっぱりボトボトと最初は溢れてきました。
 
今、ウチで使っている京都開花堂の銅製茶筒も3ヶ月ながら渋い色味になってきました。2週間に1回くらい手の脂でコシコシと磨き「育て」ています。
京都の有次の銅製鍋もクレンザーと束子で表面を磨く度に、細かな磨き傷が出来て「味」が出て来ています。
 
僕の中で1番使用頻度が高いのが写真のお風呂用のボディタオルです。青い方は既に20年近く毎日使っています。これはBODY SHOPで買った物。さすがにタグは取れてしまいましたが、見ての通り穴もほつれも無く、20年近くずっと現役です。これだけ使っていると表面の若いトゲトゲしさが無くなり、非常に使い心地がいいです。
最近、日本のBODY SHOPに行っていないので、これがあるかどうか分かりませんが、HPを見る限り扱っていません。
先日アメリカに行った際にサンフランシスコ空港で時間があったので、BODY SHOPに寄り、左のオレンジのタオルを購入しました。ブルーの方も当然現役で使っていきますが、オレンジの方もこれから「育て」ていこうと思っています。
 

| Life | 23:50 | comments(2) | - |
帰国

今日は帰国日。短かったSanta Fe旅行ももうすぐ終わります。朝5:30にシャトルバスが迎えにくるまでしばしホテルのロビーで待つ。写真はホテルのロビー。インテリアはSanta Feスタイルでいい感じ。昔、青山にあったZONAを思い出します。
 
ここのロビーに備え付けられているドリンクディスペンサーが良かった。
氷とレモンとライムが入ってキンキンに冷えた水が入っていて、市内巡りの後、ここで一休みするのが日課になっていました。夕方にはサングリアもあって、スペインのシエスタ気分でした。
 

でもってアルバカーキ空港まで向かう。90分の道のり。こんなに空港から遠いのは僕が行った国では成田とミラノのマルペンサくらいです。
途中はこんな感じで乾燥帯。
途中ロス・アラモスを通りますが、そこはあのオッペンハイマーによるマンハッタン計画が行なわれた場所です。こんな長閑な場所で核実験は行なわれたのです。
また、車中では分かりませんでしたがこの辺、核ミサイルが配備されていて、弾頭がニョキニョキ出ているそうです。以前、フランスのプロヴァンス地方を旅した時、長閑な田園風景の中に核ミサイルの弾頭を見た事があって、それと同じ、幸福と滅亡の共存を感じた事がありました。
 
また、この辺は軍事施設も多く、アメリカでも多くUFOが目撃されるエリアでもあります。お土産品でもエイリアングッズなんかが売ってました。UFOが目撃されるのは他にこの辺がインディアンによるスピリチュアル・スポットだということも理由にされています。アメリカでも稀有のスピリチュアル・スポットで、そういったオプショナル・ツアーもパンフレットが多くありました。
 
空港に着くなり、朝食を食べました。それにしてもアメリカの生絞りオレンジジュースは美味い! LAに行くと必ずファーマーズマーケットに寄ってフレッシュジュースを飲みます。同じ特産地のスペインより甘みが強いです。
 
アルバカーキ空港からLAへ。LAに来たのも10年ぶりくらい。空港って大体郊外にあるけど、LA空港は結構住宅地に近くて、住宅の上を低空飛行します。初めて妻とLAに行った時、妻はその光景をとても驚いていました。
 

アメリカに入国する際は、あんだけセキュリティやパスポートチェックに時間を取らせるくせに、出国する際は出国審査すら無い。自分勝手な国です。
最近、ヨーロッパばかり行っていたからアメリカのネイティブ早口英語がなかなか理解出来ませんでした。(イギリス英語は丁寧なのでネイティブでも聞き取りやすい)その後、テレビでハワイの人のインタビューを聞いたら南国特有のゆっくり喋りで、それが聞き取りやすいこと!素直に耳に入ってきます。機内誌に速聞法の英語マスターなんていう広告が出てたけど、案外いいかもしれません。 

ということであっという間に夏の旅行も終わってしまいました。次はいつ行けるかな?
| Life | 23:44 | comments(0) | - |
COMPOUND

サンタフェ2日目の朝は、ちょっと郊外にあるスーパーマーケットへ。初めてアメリカへ行ったときは英語だけで書かれているパッケージを見て感動し、大人買いを通り越して店買いをやったもんです。その後世界各国のパッケージも拝み、かなりヨーロッパナイズされていましたが、たまにアメリカもの見ると、スキッピーのピーナッツバターやゼネラル・ミルズのシリアルのパッケージのようなコテコテ感あるものやカントリー丸出しの牛乳パッケージなど、他国には無い魅力があります。
スーパーのまわりはショッピングモールになっていて、CVSもありました。もともとスイスの会社なのでここの薬品のパッケージはタイポグラフィーだけで展開されているのが魅力で、アメリカに行く度に大人買いをしていたんですが、久しぶりに見たCVSはパッケージが一新されていて全く魅力ナシ。アメリカのパッケージはデザインしすぎない方がいいんです。

ここのショッピングモールの隣にはフォークアートのアンティークモールがありました。いろいろ欲しいモノはあったんですが、開いていないお店とかもあってグァテマラの女性が結婚式の時に付けるヘアバンドと、パナマのパーム椰子の繊維で作ったオウムのお面を買いました。
 

スーパーの帰りがけに見つけたハンバーガーショップ。次から次へと車がやってきて、買っていきます。人気店なんでしょうか?
 
お昼どきになってきたので、昨日行こうと思っていたレストラン、コンパウンドへ。このレストラン、ジラルドが手がけた事でも有名ですが、アメリカ南西部一、アメリカ全土でも指折りのレストランだそうです。高級アメリカン・キュイジーヌを出すお店です。お昼という事もあり、店の裏のテラスへ招かれました。
 

鳥の鳴き声が聞こえ、天気はいいけど過ごしやすいベストのロケーション。
 

メニューからして興奮。デザインはもちろんジラルド。
 

僕は前菜でグリーンピースのスープを注文。上にはカリカリに焼いた椎茸が乗ってます。裏ごしせず少し豆がムラになった感じがいいです。コンソメ代わりに椎茸のダシが効いています。さすが、今まで食べていたランチとは数段クォリティが違います。
 

メインが出る前のパン。これだけ見るとイタリアンな感じ。
 

で、僕のメインはクラブサンド。クラブサンドと言っても普通のと違います。

分かりますか?カニが丸ごと2匹揚げたものが挟まっています。
このカニも珍しいものでソフトシェルと呼ばれるカニが脱皮した直後、まだ新しい殻が柔らかい時期に捕まえたものです。ですので、このサンドも殻付きのままです。採れる時期がとても短く、ロブスターのソフトシェル同様高級食材です。
カニミソが超濃厚。ボリュームも満点でお腹いっぱい。
 

最後は桃のショートケーキで締めました。
 
昼からコース料理とは、いつもせかせか庶民生活のリサーチに励む僕たちにとってかなりの贅沢な時間でした。
 

帰りがけに店のトイレの前を通るとジラルドの文字がありました。
 

出口のところにはジラルドの作品。ラブハートが。
その他にもジラルドの作品やジラルドがセレクトし、ディスプレイした民芸品が飾られています。古いこのレストランの写真を見ると、南西アメリカの伝統的な椅子で、シートの部分だけジラルドのテキスタイルが使われていたようです。
以前、WRIGHTオークションにイラスト版の看板も出品されていたので、今のインテリアは相当変わっていると思います。ジラルドが最初に手がけたときはもっとコンセプチャルだったでしょう。
 
すっかり夫婦で満足し、歩いて中心街まで向かいました。

途中、高級な競売物件が。この辺のエリア相当住みたいです。
 

ココペリなんて書かれた分譲看板が。ココペリってアメリカン・インディアンの精霊を意味する言葉なんですよね。そういえば漫画「ぼくらの」の中にもココペリは登場してました。
 

有名なルート66の看板。ここサンタフェも通ってます。
 
 
その後、少し離れたオーガニック・スーパーへ。アメリカはオーガニック系のスーパーが多いんですよね。他の国にもあるけど、規模が全然違う。
1940年代チックなパッケージの洗剤を見つけ、シリーズ全部購入しました。
 
さて、明日は今回の旅行最大の目的「インターナショナル・フォーク・アート・フェスティバル」に行きます。
 
| Life | 23:42 | comments(0) | - |
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