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ビックカメラの紙袋は好きですか?

最近トークショーの話が多いのですが、もう1つ。ちょっと先ですが前売りもあるので早めに告知しときます。
 
4/18(土)に東京カルチャーカルチャーで「ロゴ好きナイト」が開かれる予定で僕もトークに参加します。
 
昨年、Haraxさんからとあるメールをもらいました。彼がミクシィでやっているロゴ好きコミュニティのリアルトークショーを持ちかけられたので一緒にやってくれないかということでした。Haraxさんには神戸のNOTAM主催のトークイベントに1回目から来てもらったり、今では会場でかける選曲と、来場者用にそのCDまで作ってもらったりといろいろお世話にもなっているので、快諾した訳です。またそのイベントにはNOTAM繋がりでオーナーのO前さんにも参加してもらうという事でしたので、まあ3人いればどうにか間が持つかな?と思っています。
 
20年ぐらい前か、ある雑誌で40ページくらいもらってロゴマークについて企画編集したことがありました。老舗日本企業のロゴマークについてがメインでしたが、日本のロゴマークは歴史も長くなかなか良く出来ています。欧米のロゴマークは力強く、文化の違いからか、印象に残るものが多いのですが、文字をロゴ化(ロゴタイプ)にしている所が比較的多いと思います。それに比べて日本は古くから家紋文化などがあったからかロゴマークを作るのに長けていました。そしてそこには験担ぎや洒落など人間的な意味が含まれている事が多かったのです。
 
例えば企業ロゴではありませんが、質屋の軒先には将棋の歩を看板にしていました。将棋で歩は金に替えられるので質屋は「金(かね)に替える」意味として使っていました。また竹のピクトグラムを看板にしたのが文具店。竹はぐんぐん成長するので、学校だったら成績が伸びる、お店だったら業績が伸びるという意味があります。洒落とデザインを組み合わせる考えは庶民文化が強かった日本だからこそ発展したもので、宗教や王政などの権力に縛られていた欧米ではなかなか生み出し得ないアイデアだったと思います。ロゴマークで言うと江戸時代からある醤油屋や味噌屋に上という漢字が組み合わされているものがありますが、それは御上御用達の意味で、西洋でいったらロイヤルの名がつく商品や、ロゴに冠を付けているのと同等です。
 
明治になると日本のロゴマークは劇的に発展を見せます。あまり話をしすぎると当日面白くなくなるので、そんなところで。
ご興味ありましたらお越しください。詳細はこちら
 
ついでにHaraxさん。データ等は早急に送ります。スミマセン。

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Paul Rand

DTP WORLD最新号サンプルが届きました。今月の連載Design=Socialではポール・ランドを取り上げました。今回の原稿にはしていないんですが、先日亡くなった福田繁雄さんにランドの話を聞いた事がありました。


 
ある日、福田さんの自宅に電話がかかってきました。出るとなんとポール・ランドだったそうです。当時のランドといったらデザイナーの神様みたいな存在なので、舞い上がってしまったそう。電話の内容は、ランドが定期購読している「アイデア」に福田氏の玩具展の記事が載っており、それを是非ウチのギャラリー(NYのIBMギャラリー)でやらないか?というお誘いだったそう。
もちろん、それまで先輩デザイナーでさえそんなお声がかかったことが無かった。福田さんはそれをランドを最大にリスペクトする亀倉さんに話した所、相当嫉妬されて、半年ぐらい話してもらえなかったそうです。
写真は1967年にIBMギャラリーで行なわれた福田繁雄展のパンフレットです。トリックアートの得意な福田氏ならではのしかけがあるパンフ仕様です。


 
福田さんにはコネチカットの駅にランドが車で迎えにきてくれたこと、車中でかけていた音楽が気に入ってカセットを無理矢理譲ってもらった事。ギャラリーで設置中、猫のても借りたいのにその場にいた警備員が全然手伝わなくて、その憤りをランドに話したら「私たちはこれを設置する役割。彼は警備をする役割。それぞれの役割を全うするのが役目だ」とアメリカ文化の違いをランドに説教されたこと。イエール大学でランドの講義がある前日にはNYからボストンからそのエリアの書店からランドの本が一斉に消える事(ランドの人気は凄まじく、サインを求めるために学生が買っていくそうです)など、文献になっていない出来事をいろいろ教えてもらいました。(もちろんムナーリとか他のデザイナーの事も)
こういった話を聞くと、ちゃんと後世に伝えたいなあと思うのでした。そして、時代を作ってきた人達と実際会う事の大切さを実感します。


これはIBMギャラリーで当時販売された「Bird Tree」という木製玩具。
当時ギャラリーで購入したNYの人から譲ってもらい、福田さんに会った時にサインをしてもらったものです。
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アイヒャー熱高まる

DTP WORLDの最新号が送られてきました。連載中の「Design=Social」ではドイツのグラフィックデザイナー、オトル・アイヒャーを紹介しています。

以前からアイヒャーがデザインした書籍や作品は集めていたのですが、ここ最近再燃しています。その原因はドイツのコレクターがアイヒャーの作品を放出している事。過去のアイヒャー作品はなかなか入手できないのですが、これによって今まで入手困難だったものが手に入るようになっているからです。円高もあいまって直接交渉で購入中です。
 
アイヒャーと言えばウルム造形大学。奥さんのインゲ・ショルが学長です。インゲ・ショルは「白バラは散らず」で有名な人でこの本は映画にもなりました。インゲの兄姉は反ナチ運動で「白バラ」という組織を結成していましたが、処刑されてしまいました。彼らが望んでいた民主主義とバウハウスの復興を実現したのがこの学校でした。原稿にも書いたんですが、ウルムは裁量を学生が持つ特殊な校風でした。ただ、学生運動が激化する時代、これが原因で行政による融資がストップされ、68年に閉校します。(今は再建されてまた開校していますが)戦後のモダニズムの推進として生まれた学校が、68年(パリでポストモダニズムが生まれた年)に閉校したのは象徴的です。
 

アイヒャーは公的なデザインに関わる事が多く、それゆえなかなか作品が入手できないのですが、例えば今回手に入れたものが上のもの。
アイヒャーはミュンヘン空港のサイン計画などを手がけていますが、その空港のリニューアル計画をまとめたもの。周辺の環境から空港の図面、サインシステムなどがまとめられたものです。このコレクターさん。コレクターというかアイヒャーご本人と一緒に事務所をやっていた人で、そりゃあいろいろ持っているはずです。こうやって一応世に出されたもの以外にも、クライアントなどとやりとりした手紙や、企画書、アイデアスケッチ、写真など多分世に全く出てこないものも持っている。ちゃんと本かなにかにしないと勿体ないです。
 
そういったことで、当分はアイヒャーだけでも楽しめそう。たくさん集まったらどこかでアイヒャー展をやろうかと思っています。
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オーレ・エクセル展 at Delfonics

明日から渋谷パルコパート1-B1Fの「Delfonics Gallery」にてオーレ・エクセルの展示をおこなう事になりました。今日はその設置をしました。もうじき原画など返却しなければならないのでまだ見ていない方、是非どうぞ。今月末までやってます。
 



 
今回新たに登場はコレ!

ウチが行なっている展覧会のために作った公式カタログです。ピエブックスから作品集は出てますし、XLというオーレ氏の作品をまとめた4冊セットの書籍などすでに作品集的なものはいろいろあるので、ウチはギミックにこだわってみました。
黄色のものがタトウでW観音開きになっています。中身は見ての通り。
左端下:「オーレ・エクセルとは」冊子、総体的なオーレ氏の仕事をまとめたもので、奥さんであるルーセルさんのメッセージが巻末に入っています。一部は今までの作品集で一切出てこなかったジャーナリストの仕事の写真があったりします。また奥さん本人から聞き出した作品の制作当時の裏話などもキャプションに入れたりしています。
左端上:「ブックデザインの仕事」リーフレット。絵本や装丁などオーレ氏のブックデザインの仕事をまとめたものです。
左:「マゼッティの仕事」冊子。オーレ氏が手がけた最大の仕事であるチョコレートメーカー、マゼッティ社のコーポレートデザインをまとめたものです。
右下:マゼッティ社の販促用POP復刻版4種セット。かわいいキャンディのキャラクターイラストのPOPを復刻
右上:しおり。オーレ氏の個人DMのために書き下ろした鳥のイラストをプリントしたしおりです。
右端:「ロゴ&ピクトグラム」A2ポスター。オーレ氏が手がけたピクトグラムやロゴマークをポスターにしたものです。
タトウの上:「デザインって何?」冊子。彼の著書、デザイン=エコノミの冒頭の部分の「デザインって何?」という投げかけと今回の展覧会のコンセプトを解説したもの。
 
以上がセットされています。これはまだ見本で来週あたり実発売予定です。collexで予約していただいていた方、お取り扱いいただいている書店さん。遅くなり大変申し訳ありませんでした。順次納品していきますが、店頭売りとしては当展覧会が先行となります。

追記*展覧会は11月9日まで会期延期となりました。
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Helvetica展

以前、Helveticaのイベントについては触れさせていただきましたが、夏にリリース予定だったDVDが10月24日にずれたので、イベント自体も曖昧になっていましたが、今月21日〜28日、原宿ラフォーレミュージアムで「A tribute to Typography 〜 ヘルベチカの過去・現在・未来」という展覧会が行われる事になりました。入場料は300円ですが会場ではHelveticaの上映もされるようなので、映画を見ると思ったら安いかも。
 
ということで、企画のプチグラさんからの依頼でウチのコレクションも展示する事になり、打ち合わせにやってきました。
 
その前にとHelveticaを使っている資料を探していたところ、意外に苦心してしまいました。もともとHelveticaは活字制作会社であるスイスのハース社が開発し、ステンペル社から発表されその後、ライノタイプ社に権利が渡っているとめんどくさい。当初はノイエ・ハース・グロテスクと呼ばれていたものが60年にヘルベチカという名称に変わっていたり、まあ複雑な事情があります。それ以外にもヘルベチカ以前に存在したアクチデンツ・グロテスクやユニバースフルティガーなど文字1つ1つに癖があるんですが、文字のよっては一見では判断できない事もしばしば。僕もある程度はわかるんですが、微妙な書体もあって、専門的な人が見ないと判断できないんです。特にアクチデンツ・グロテスクとはそもそもこの書体をベースに整地化したのがヘルベチカだけにほんとわかりづらい。
 
だから「あれってヘルベチカだったな」と思い、引っ張り出してちゃんとみるとそうでなかったり、意外にヘルベチカのものって少ないんだなあと感じました。
 
もともとゴシック(サンセリフ)書体ってローマ帝国衰退後にドイツ周辺が勢力がついた時代に出来たブラックレターという書体にルーツがあるんですが、その当時はローマン体(ローマ時代に使われていた書体)へ対する反抗として生まれたもので、ローマンには理性や秩序を重んじる傾向があったところに感情などを投入したのがブラックレターだったりします。後にこのドイツ時代をゴシック調という言い方で表わしますが、ゴシック・ホラーなんかの言葉でおなじみ「おどろおどろしい」というような意味です。ブラックレターをみるとその「おどろおどろしい」感じは表現されていますね。ルネサンス時代からナポレオンの時代くらいまでは「ローマよ再び」みたいな感じだったので、再びローマン体がリバイバルしています。ミケランジェロの彫刻なんか見ても、ローマ時代への憧れを感じる事ができます。でナポレオン時代の衰退後、再びゴシックリバイバルが起こり、その頃に現在のゴシック体のルーツが出来てきます。この頃にはすでにグーテンベルグによって活版印刷も生まれていましたから、劇的に普及していったわけです。
 
僕が疑問に思っているのは、そもそもゴシック体はブラックレターのように感情や様式を表現した書体であったはずなのに、現代で使われているゴシックはモダニズムの象徴的な書体、つまり理性と秩序を表現しているものにどこで変わったかということです。18世紀〜19世紀の歴史をもっと勉強しなくてはなりません。
 

 
で、脱線してしまいましたがヘルベチカかどうかの判断がしづらいので、とりあえずまとめて送ってしまう事になりました。ちゃんと専門家には見ていただく事になっていますが、会場で「これ、ヘルベチカちゃうやん」と発見されてしまう可能性もありますので、ご了承ください。

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オーレ・エクセル展 at efffy

今日から表参道ヒルズにあるefffy gallery & storeにてオーレ・エクセルの巡回展が始まりました。
スペースの関係でやや作品展数は少ないのですが、見応えあるものを中心に選んでいます。場所柄もあるので、どれも分かりやすい作品が多いです。
 

 

 

 
8月25日まで行なっています(入場無料)ので、今まで見逃している方はどうぞ。
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Olle Eksell展始まりました

明日の展覧会オープンを前に、今日はオープニングパーティがおこなわれました。
DM納品が遅くなったので、パーティに集まるか心配でした(スウェーデン大使からのスピーチがあるというのもあり)が多くの人に来ていただいてひと安心。大使も満足していただいたようで、よかった、よかった。
 

パーティ時の会場。ピーク時はもっと人が多かったです。


フードはシンプリシティによるもの。ここの会社、燕子花の内装とかやってたり、ウチでも使ってる茶碗や湯のみなど陶磁器も作っていたり、東山東京や東屋というレストランやバーもやってます。ケータリングは普段はあまりしないそうです。
 

大使からのスピーチ。結構長くしゃべってくれました。それよりも、台本無しでこれだけオーレさんの事を語れると言う事は、それだけオーレさんが偉大だった事が分かります。話の中に「スウェーデンで最初のモダン・デザイナーだった」というフレーズがありました。会場に来た人も、ほとんどがオーレさんのことを知らない。だけど、その場にいる人をみんな幸せにさせる。そんな魅力ある作品を生み出した人です。
オーレさんはアストリッド・リングレーンスティグ・リンドベリとも仲良かったそうです。
 

今回の展覧会タイトル。日本語で「デザインって何?」
 

入り口に吊るしたバナー。オーレさんの64年に出版した本「デザイン=エコノミ」の冒頭に登場する投げかけです。
この年、ストックホルムの中心、セルゲル広場に「スウェーデンビジネスセンター」が建ちました。スウェーデンが初めて本格的にデザインに取り組んだ施設。オーレ氏はそこで「これから始まるのか?」それとも「これで(これを建てて)全てとするのか?」と問い、当時の経営者に向けて「デザインって何?」「デザインで何ができるか」を検証していきました。
 
オーレさんは戦後間もなくアメリカに奥さんと留学しています。デザインってその頃はまだ構成主義とか、芸術運動の一環に過ぎなかった。オーレさんが見たアメリカは産業とデザインが密接に絡み合い、広告やパッケージなどデザインで社会が変わっていた。田舎で保守的なスウェーデンから来たんだから、相当なカルチャーショックだったと思います。スウェーデンに帰ってからは地元新聞にコラムを持たせてもらいデザインと経済の可能性を書き続けました。

新聞記事の一部を紹介してます。
 

そして、その新聞用に挿絵として書いたイラストの原画です。手前のひげのおじさんはスウェーデン・デザイン界のキーパーソン。アンダース・ベックマンです。彼は1955年に開かれたヘルシンゴー万博のプロデューサーであり、多くの優秀なデザイナーを輩出しているベックマンズスクールの創立者です。もちろんオーレさんの友人でもあります。


一番奥はスウェーデンのチョコレートメーカー「マゼッティ」社のコーナー。オーレさんが手がけたロゴマークのココアアイズは「品質を監視する」と言う意味ですが、もっと昔から目のモチーフは使われていて、どこか植民地政策時代にアフリカの奴隷を監視するっていう意味が本当のような気がします。
 

オーレさんがデザインしたマゼッティ社のパッケージ類。
 

これはビニールバッグやPOPなどの販促物。
 

社内で使用したレターヘッドや請求書など。こういった一般の人の目に触れない部分にもデザインを行き届かせるのがコーポレート・デザイン・プログラムの考えです。スウェーデンではもちろん初めての試みで、この時代、世界的に見てもアメリカのIBMやCBS、ドイツのルフトハンザやブラウン、イタリアのオリヴェッティなど数えるほどしかありません。
 

マゼッティ以外の企業の仕事コーナー、ラッピングペーパーやクリスマスカードなどもデザインしています。
 

これはイギリスのTPというお菓子メーカーのコンペに出したパッケージのアイデアと、AGIの会員として亀倉雄策と共にロンドンで展示会をやったときのディスプレイ。
AGIと言えば、オーレさんが昨年亡くなった時の追悼文(オランダのデザイナー、ベン・ボスが捧げた)がHPに載ってます
 

オーレさんが手がけたトレードマークの一部。試作品なども多いです。国もスウェーデンだけでなく、ノルウェイやデンマーク、スイスやドイツの企業のものもあります。
 

オーレさんが手がけたブックデザインのコーナー。特にボニエルズという出版社のペーパーバッグは10年間で数百冊デザインしたそうです。ブルーナのブラックベア並です。
 

ポール・ランドの奥さんのアン・ランドが原作、オーレのイラストによる絵本「エドワードと馬」の左が原書、右はこの本を作る時に文字の指定をした原画。
 

これも左は「エドワードと馬」の原書と右は原画です。
 

鳥をモチーフにしたサインです。直筆で手作りの作品です。
 
イベントは5/30(土)〜6/15(日)(月曜定休)でやってます。
スウェーデン以外では世界で初めておこなわれる展覧会で、オーレさんの原画やオリジナル作品を見る機会は今後無いかもしれませんので是非見に来てください。
場所はcollexの下のギャラリー・スピークフォー。上のcollexではウチが製造したオーレさんのオリジナルグッズから、デッドストックの書籍、古本が売られています。
しかも、北欧ビンテージやグラフィックデザイナーの絵本も充実してます。
 
さらに今回はスウェーデンから山本由香さんが来て、トークショーが行われます。
山本さんの名前を知っている人は少ないと思いますが、北欧関係の雑誌や特集を見ると目にします。またもっと知られているのはこれとかこれとかこれの著者です。北欧好きや雑貨好きだったら一度は目にした事があると思います。そんな山本さんはオーレさんとも生前から交流があり、奥さんのルーセルさんから誰よりも昔の話を聞いている人物です。
彼女のトークショーが6/7(土)の16:00~おこなわれます。
オーレさんはもとよりスウェーデンの日常デザインの話をしてくれるそうなので、北欧好き、雑貨好きは必聴ですよ!
定員になり次第(40人)締め切りますのでご興味ある方は急いでください!
参加は無料です。予約、問い合わせははcollexのここに紹介されています。
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デザインって何?

明日から恵文社ではじまるオーレ・エクセルの展覧会の設置のため妻と京都へ来ています。
 
昨年2月にスウェーデンに行った際、オーレ氏の版権取得とイベントの話をしました。しかし、4月にオーレさんが89歳で亡くなってしまいました。そういったこともあり、ここまでたどり着くのに1年経ってしまいましたが、やっと形になってほっとしています。
 
オーレさんはPie Booksから出ている作品集が日本語で読め、分かりやすいです。ただ、日本の読者に分かりやすい作品に絞られているので全貌はなかなか理解出来ないでしょう。
昔のデザイナー(特に欧米は)個人事務所を開いている事が多く、大体一人で作品を制作します。だから写真やイラスト、コピーライティングなどマルチに手がけられることが求められていました。オーレさんも同様に多岐にわたる作品を残しています。また、オーレさんはジャーナリストとしても活動し、「デザイン=経済」など研究所も出版しています。今回、恵文社からはじまり5月末には東京でも開催するのですが、ウチが掲げた展覧会のテーマが「デザインって何?」でした。これはオーレさんの著書「デザイン=経済」でも冒頭に掲げられています。
 
十数年前、多分K柳帝さんだったと思いますが、オーレさんの絵本「エドワードと馬」というのをいろんなところで紹介しました。まだ北欧ブーム前、しかもグラフィックなんかほとんど知られていない国でしたからこれは発見でした。そして、近年前出のPieの本が出版されある程度知られる事となりましたが、どちらかというとこれまではイラストレーションのかわいさがフューチャーされていたといえます。
僕が最初にオーレ氏の事を知ったのは「コーポレート・デザイン・プログラム」というCIについて述べられた本を見つけたのと、亀倉さんの編集したトレードマークの本で、一番最初にオーレさんの作品(マゼッティ社の目をモチーフにしたロゴ)を見た事でしょうか。どちらかというとかわいいというよりはCI系の仕事だったのです。
そんなこともあり、世の中で言われているオーレさんのイメージとはちょっと違っていました。それが今回の展覧会の核になっているのですが。。。
 
オーレさんの人生の中でアメリカ留学の体験とポール・ランドとの出会いはかなり大きかったように思います。
多くの国が第二次大戦後、復興と同時にモダンデザインが取り入れられたのに対し、スウェーデンは大戦に参戦しなかったので、被害はありませんでしたが、復興も無いし、モダンデザインの受け入れも相当遅れました。何も無い毎日が続くスウェーデンを離れ、アメリカの産業の凄さをまざまざと見せつけられたオーレさんのカルチャーショックは凄かったでしょう。また、ポール・ランドはその産業とデザインを融合させたまさにデザイン界のスーパースターでした。
 
この頃、CIという概念が生まれました。ポール・ランドのIBMなんかはいい例です。CIというとロゴマークをシステム化する風にとらわれがちですが(その部分を含んでいるのは事実ですが)本来、ロゴが変わったところで会社が良くなる訳はありません。本来のCIは僕は内向きの革命だと思います。ここでも何度か話したかもしれませんが、以前やった仕事で、ある会社の利益を5億円上げたいということがありました。ただ、5億円上げるというのは容易な事ではありません。当時、世の中では食品などに不純物が混ざり回収騒ぎが続出していました。僕が関わっていた会社も年間8億円の不良があったのです。であるなら出荷される商品のクォリティを上げれば不良が少なくなり、結果5億円くらい上げる事も出来るのではないかという結論になったのです。つまり、利益を作るのは宣伝を多くしたり外向きのアプローチに力を入れるだけでなく、内部の力を高める事が利益をもたらすということです。不良が少ない事はさらにメーカーのイメージまで向上させる事にもなるのです。
CIは本来こういった意味を持っています。当時のIBMを例に挙げると、製造工場は有名建築家の建てたもの、託児所や社宅、低学歴の社員のための学習システムなどからはじまりオフィスでも時計からエレベーターの階数字、社員食堂で使われる食器から消しゴムや鉛筆にいたるまで会社のためにデザインされています。いい環境で働く社員はモチベーションが上がり、結果的に最大限会社に貢献します。ここまでしてCIです。
でも、最近の企業は予算削減などで直接的に利益にならない部分をカットしてしまいました。結局ロゴをデザインして終わりということが多く見られます。
最近若干の日本の企業が気づき始めました。正社員よりも派遣を重視しコストカットを計っていましたが、正社員より給料や保障が低い派遣社員だとモチベーションも低く結果的に会社の効率やクォリティが下がる事が分かってきたのです。
 
オーレさんの話からかなり離れてしまいましたが、IBMのようなCIをスウェーデンでも採用したい思いからお菓子メーカー「マゼッティ社」の仕事が始まったのです。IBMほど規模は大きくありませんがCIというものをスウェーデン企業にもたらした功績は大きいです。彼の唱えたデザインは経済と結びつくことは、もういちど現代に考えなければならないテーマともいえます。そういう意味で今回の展覧会の大きな核にしました。
 
また、オーレさんは63年に家庭のパッケージ展というものを開きました。クラシックなデザインの多かったスウェーデンの食品などのパッケージにモダンデザインを吹き込んだのです。シンプルで明解であることが重要。それが今日みられるシンプルデザインのスウェーデンのパッケージデザインのルーツなのです。
 
こういった部分を捉えながらもオーレさんの持つ「明解さ」は展示物からも分かりやすく受け取れると思っています。それでは会場をちょっと紹介します。
 

マゼッティ社のコーナーです。棚にはパッケージやPOP、試作品などが並んでいます。
 

マゼッティ社の広告類。右の2点はラフスケッチ(原画)です。
 

その他企業のコーナー、オーレさんが手がけたロゴマーク(試作品も含む)とホテルなどの備品(レストランのメニュー表紙など)
 

「デザイン=経済」やパッケージ展の紹介コーナー
 

天井からはオーレさんのライフワークともいえる鳥のイラストを吊っています。
 

弊社の展開しているオリジナル商品です。グラスセットやエドワードのマグカップなど会場先行で販売しているものもあります。
また、オーレさんの70年代におこなわれた個展のカタログ(デッドストック)サイン入りのものも販売しています。間に合わなかったのですが、この展覧会のためのカタログも今後販売します。
 
ゴールデン・ウィーク中開催していますので関西方面の方は是非ご覧になってください。関東の方は5月末にやりますので、また告知します。
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製紙会社のPRブック追加しました

代官山collexでおこなっている製紙会社のPR本展示販売ですが、結構好評のようです。そこで、このイベントとしては多分最後になると思いますが、さらに本を追加しました。
土曜日から多分店頭に出されると思います。
その追加分の中から一部を紹介します。
上はハマーミル・ペーパーというアメリカの製紙会社の見本セットです。飛行機(グライダー)をコンセプトに、同社の紙を使って様々な印刷や折りなどの仕様がセットされています。下がその中身。

 

これはストラスモアというアメリカの製紙会社の物。同社が紙を提供している様々な企業のレターヘッドがセットされています。レターヘッドマニアは必見!これ以外にも何タイプか納品しました。で、中はこんな感じ

 

これは、カーティス・ペーパーという会社のカラーペーパーの見本帳。シンプルなデザインですが、よく見るとブックマッチの表紙風になっています。で、開くと

中はマッチがプリントされています。1番上は黄色い紙ですが、何色か下に重なっていて、全てにマッチのプリントが入っています。
 

最後はシンプルな紙の見本帳。モホーク・ペーパーという会社のものです。表紙のタイポグラフィと色の組み合わせがかわいい。シンプルな見本帳ですが、開きなどが凝っています。開くとこんな感じ

 
PR本もいいけど、こういったシンプルな見本帳もいい物が多いです。
ここで紹介したのはほんの一部です。特に紙は質感や手触りが重要なので、こういった写真で見ても魅力はほとんど伝わりません。僕はお店を持っていないので、こういう賛同してくれるお店に協力してもらって、可能な限り実物を見てもらいたいと思っています。しかも、なるべく買う事が出来てその1つから好奇心を揺さぶり、自発的にもっと
知ってみたいという気持ちを多くの人に芽生えさせたいと思っています。ちゃんとした物を見る消費者の目を養えたら、本当に自分にいい物を見極められると思います。このイベントもそんな思いのほんの一部です。お時間があったら是非collexを覗いてみてください。
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HELVETICA

プチグラのI藤さんからお誘いを受けて、昨年発表された長編ドキュメンタリー映画『HELVETICA』の試写を見に行ってきました。
グラフィック関係の人にはご承知だと思いますが、HELVETICAはスイスで1957年に生まれ現在までに最も世界的に普及しているだろう書体の事です。この映画はHELVETICA誕生50周年を記念して製作された映画です。
面白そうとは思ってたけど、映画としてはそんなに期待してなかったのですが、以外に良かった。特に驚いたのが、HELVETICAのリスペクトに終始すると思っていた内容が途中からHELVETICA批判になっていった事。
大きくは50年代後半にモダンデザインを体現する書体として発表され、60年代には多くの表現に利用されたことから始まり、ポストモダンの思想によって書体は個性を持ち始め、反HELVETICAが主流に。90年代、それが過激さを増して、最終的には全く読めないような文字までいって行き詰まった頃、70年代までのグラフィックへ原点回帰し、現在に至る大まかなストーリーを主要なデザイナーのインタビューをもとに構成されています。以前、Wim Crouwelについて書きましたが、90年代半ばにブロックマンなどスイスのモダングラフィックやWimさんの作品集が新刊、復刊などラッシュで、歴史的なデザインを知らない若者達にはかなりのカルチャーショックだったようです。僕は子供の頃からグラフィック雑誌などを買っていたので、昔から大体の人は知っていましたが、多くの若者と同じように当時ウチの妻はブロックマンに相当衝撃を受けたようです。
 
僕のHELVETICAに感じるイメージは、素人っぽいところ。凄い分かりやすい。オトル・アイヒャーなど、タイポグラフィの専門家はあまり使わない人が多いです。だけど、この映画の中でKnollの受付の壁にあるバカでかいロゴだったり、Crate&Barrelの箱なんか一目見てカッコいい。これがHELVETICAの凄さなんですね。

この映画のDVDが夏に発売されるそうで、そのプロモーションも兼ねたイベントをやりたいと、試写を終えた後、I藤さんと少し話しました。
まだ未定だけど、ウチのHELVETICAコレクションを展示などするイベントなどをやるかもしれません。その際はまたここで紹介したいと思います。
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