今、オンライン書店オープンに向けて準備をしています。
今日、アバクロのカタログのバックナンバーが大量に届きました。
アバクロは言わずもがなセレブに人気のカジュアルウェアブランドですが、歴史はとても古く、もともとはアッパー層のカジュアル着を扱うセレクトショップで、ここに商品を置かれる事がメーカーにとってステイタスだったそうです。リーバイスも1930年代に商品として選ばれ、「アバクロで売られている」と大々的に広告を掲載しました。
僕自身が初めてアバクロを買ったのは20年ほど前。中学のスキー教室に着ていく服として、今でも人気のカーゴパンツと、スウェットパーカを購入しました。中学生の頃の普段着はコムデギャルソンが多かったのですが、スポーツイベントのときはまだ無名だったバナリパやGAPを好んで着ていました。今は洋服に全然執着しませんが、中学時代はとてもお洒落に敏感でした。
さて、アバクロのカタログに戻ります。カタログのイメージ写真は97年から、かのブルース・ウェバーが撮りおろしていて、写真集マニアの間では裏コレクターズ・アイテムになっています。ブルースは80年代に彗星のごとく現れ、メイルヌードを中心としたモノクロ写真で話題になりました。高校生の時には、原宿のア・ストア・ロボットでTシャツも売っていて、購入したのを覚えてます。彼の写真は流行で終わるかと思いきや、今でも影響力を保持していて、昨年青山で行なわれた展覧会は記憶に新しいでしょう。彼のレア写真集に「リオ・デ・ジャネイロ」がありまして、今や安くても5万円、高いお店では10万円ほどするものですが、15年ほど前にNYで10ドルセールだったので、まとめて12冊購入しました。当時はAIDSが話題になっていた頃で、彼の写真のようなゲイっぽいものは敬遠されがちでした。その後、ハワイのアウトレットでやはりレア写真集の「ベア・ポンド」を1冊10ドル、計40冊購入しました。多分今では、このトータル金額でも1冊買えません。
アバクロのカタログはそういう意味ではちゃんとした写真集でないので、これから評価が高まってくるアイテムとなるでしょう。今のうちにチェックしておいた方がいいですよ。