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特別授業

3ヶ月ほど前だったか、O咲さんから連絡があり、彼が講師を務めている女子美短大で特別授業をやって欲しいというオファーがありました。
 
最近の学生は好奇心、探究心が無い。モノを見る、見ようとする機会も意欲も少ない。自分にしか興味無い。など、今の学生が持っている問題に何か好影響をもたらしたい。というのがO咲さんの考えのようです。彼のテーマでもある「見る」「積み重ねる」事の重要性を、僕のコレクションを使って伝えられればというのが主題です。
僕は教えるなんて出来ないけど、伝える事は出来ると思い、二つ返事で了解しました。
 
そもそも短大で美術って何するんだろうという疑問を持ちつつ、学校に行ってみると、イメージがちょっと違っていました。
会社員時代、大妻短大の近くにオフィスがあったんですが、いかにもギャルっぽい女の子ばっかりでした。四大とは全く違う人種。でも女子美はギャルらしき人は皆無。O咲氏曰く、ずっと下を向いた引きこもりタイプが多いそうです。
 
授業では、あまりマニアックなコレクションを見せても興味を抱いてもらえないので、女の子がとっかかりやすい雑貨っぽいものを中心にセレクトしました。
上の写真でテーブルに広がっているのは世界の牛乳パックです。これはグラフィック的視点が中心。乳脂肪分の差別化をどう行なっているのか、使われてる言語で国家間の交流密度が見える事、民族的・宗教的側面、などグラフィックだけを見ても国々の文化が反映されている事を理解してもらう事が目的です。
 
奥には洗剤のボトルが並んでいます。これはプロダクトデザイン的な側面が中心。子供がすぐに使えないチャイルドロックやスプレーの持ち手の構造など。僕が最初に集め出したきっかけは色使いでした。紫と黄緑の組み合わせなんて日本では絶対見る事がありません。
 
その手前は文具。パッケージのグラフィックもさることながら、ハサミや糊やクリップ、画鋲などの様々な構造を紹介。中には200年前のものもあったりします。 
 
文具の前は世界中の郵便局の伝票フォーム。それとFRAGILEのシールやガムテのサンプルです。
 
このテーブルは紙もの中心。手前からメキシコオリンピックのグッズ関連。今回一番反響があったのが、このオリンピックのチケットで、当時メキシコに多かった文盲者のために座席シートのナビゲートがすべてピクトグラムで紹介されているものでした。
その先がプッシュピンスタジオのもの。自社発行しているPR印刷物「Pushpin Graphics」や、企業のために制作したパンフレット類など。
その先はアレキサンダー・ジラルドのファイル。雑誌記事や生地サンプルなどが中心。
その次はブラニフ航空のファイル。アメニティやノベルティ、ステーショナリーなど一般の目に触れない社内用品などもあります。
その次はミュンヘン・オリンピックもの。トータルデザインとして究極的な展開をしたイベントです。チケット類はもちろん、ジャーナリスト、医療部隊向けのマニュアルや施設内で使ったゴミ袋など(こんな細かいアイテムもすべてデザインしている)を紹介。
最後はミュンヘンのデザインをおこなったオトル・アイヒャーが手がけたルフトハンザ(ドイツ航空)のグッズです。
 
先人の残した(遺した)モノを通して何を学ぶべきか?僕は自分が気づいたいくつかの事を伝えるだけで、それぞれがそれぞれの見方を考えなければなりません。
また、過去のモノに敬意を持ちつつも、僕たちは今を生きているので、これをどう繋いでいくか?どうエッセンスを加えれば多くの人に受け入れられるか?を考えなければなりません。
 
だから、僕の集めるという行為だけを真似してもらっても困るんです。
逆に、僕の収集がマニアックだから真似できないと最初に匙を投げられてしまっても困ります。最初はなんでもいいんです。コーヒーを飲みにいった時に使ったマドラーや、遊園地の入場券、お菓子のラッピングなど。
 
重要なのは普段何気なく見過ごしていたものに目を向ける視点です。気づけば身の回りにはいろんなものがあることを。
 
授業終了後、片付けを手伝ってくれた一部の学生とお茶を飲んでいる時、一人の学生が紅茶のティーパックの取手にあった取り説を見てハサミで切っていました。
少しはやった意味はあったと実感できました。
| Collection | 23:24 | comments(0) | - |
集めるって何だろう?

ANAのプレミアムメンバー限定会員誌「AZURE」が届きました。今回はコレクター特集と言う事で僕も取材を受けました。どうやら友人でこの機関誌のADでもあるN口君の紹介っぽいです。
 
僕は集める行為はしていますが、自分ではコレクターという言い方をしません。ただ、集めるという行為はいつも僕の言う「物の背景を知るため」だけでもないのかな?とも感じています。トークイベントでもお客さんからの質問の中でコレクションについての事を聞かれます。そのどちらにも通じることは「集めるって何だろう?」ではないかとうっすら感じています。僕だけではなくそういった質問をされる人も、何か集めているような気がします。だけど、根本的に「何故集めるのか?」という深層を理解出来ていない。物の周りには何か「集めさせる魅力」のようなものがあるような気がします。僕はコレクションという行為をビジネスへ転換させる際にこの「物を所有する喜び(買わせる理由)」を考えます。僕が集めたいとか買いたいとか、行きたいだとか、行動に移す理由の中に、世の中の人が欲しいと思う衝動のキーワードが隠されているように思うのです。まだ、解明は出来ていないけどその心理を探る事もまた消費を進める、または消費を抑えるなどのコントロールに結びつけていく事が出来ると確信しています。
 
だから、今も僕は何かを集めたいという衝動になったとき「集めるって何だろう?」を意識するようにしています。
| Collection | 23:11 | comments(0) | - |
久しぶりにBraniffとU-Tsu-Wa展

先日お手伝いしたムック「ワールドエアライングッズカタログ」が届きました。「Departure」出版以降、エアラインのヴィンテージ物といえば僕という世の中の構図が出来ているようで、ここ数年数多くのこういったエアライン本に協力してきましたが、今回のように比較的グラフィックを主軸においたものは少なかったような気がします。
今回僕の方からはブラニフ系のアイテムをP6紹介しました。他にもコンコルドやレイモンド・ローウィ(ローウィはTWAやユナイテッドのCIやコンコルドの内装や機内食器など、あと大統領専用機もデザインしてます)、JALやパンナムなどいいネタが多かったです。
 
パラパラとみていくとやっぱりブラニフって相当特殊な航空会社だったことが感じられます。最近僕が好きなのはBALKANというブルガリアの航空会社の旧東欧時代の頃です。かっこつけてるんだけど、相当ユルい(笑)ところがいいです。
さすがに、そんくらいマニアックな航空会社は資料も入手困難だし、なかなかこういった特集には紹介されないんだな、これが。
最近のムックの多くは航空マニアじゃない人が編集してるから、素人が見ても面白いんだけど、偏屈なマニア心をそそる部分が(あまりにマニアでマニアにも刺さらないのだろうけど)物足りない感じがします。
 
そういえば、21_21のU-Tsu-Wa展に行ったのだけれど、ちょっと物足りなかった。ポスターにあるLucie Rieのカラフルな作品がいっぱいあるのかなあと期待していたのですが、大抵のものが以前僕が所有していたものと同じだったので、妻が「自分ちにお金出して見に来てる気分」だと言ってました。普段あまりお目にかかれないカラーの釉薬バージョンが見たかったです。ガンペールの作品もcollexリビングで売っているので、お金出さないでも見れます。安藤さんの会場構成は綺麗だけど、情緒的すぎて物を見る展覧会では無かった。その辺コンセプトとの兼ね合いが僕にはあまり理解出来ませんでした。せめてもっと物(近づいて)みたかったです。
| Collection | 23:31 | comments(0) | - |
コレクターの家

Casa BRUTUSの今号はコレクターの家。ウチも1Pで紹介されています。それにしてもNIGOの家は凄いですね。集めている物や量だったら、僕も彼とそんなに変わらないんですが、彼の場合は展示してますからね。僕はもっぱら倉庫へ収納しています。
賛否両論あると思いますが、僕はNIGOのようなやり方は肯定しています。また、センスとかは別として見る人が見れば分かると思いますが、1点1点が確実に希少性があり、それもコンディションがかなり良く、いいお金の使い方をしているといえます。相当なお金をつぎ込んで購入していると思いますが、多分購入金額よりも高額になっている物が殆どでしょうし、値崩れも起きない安定した物が多いです。
逆に写真家の杉本さんのコレクションに近い物も僕は集めていますが、こちらの方は歴史的価値はとても高いのですが、金額的な価値はあまり高くありません。(もちろん全部ではないですけど)
世の中は需要があって金額が決まっている事もあり、例えば旧石器時代の石器などでも安いんですよね。日本の土偶や埴輪などもサザビーズのオークションなんかで出てきますが、完品だと2,3千万円しますが、欠けていたり粉々になった物の復元であれば100万円以下で買う事ができます。
今は中世の絵画よりも現代美術の方が高く売買されています。資産家の層がシフトしてきたのと、文脈が分かりやすいからです。NIGOなんかはそういった意味で次世代のコレクター層といえますね。大量生産の時代の中から文脈を作り希少性ある物をピックアップするのがこの世代です。
 
村上隆氏も最近日本美術(特に陶器)を自分の絵を高額で売ったお金で買いまくっています。それも歴代の所有者や作家がスペシャルなものばかり。日本国内では名作陶器は人気ありますが、海外にはまだ絵画ほど知られていません。彼は陶芸の文脈を確立し、対外的に評価を高めていこうと思っていると思います。
ここで紹介した3人ともそれぞれ集める意味が違いますね。
僕はどちらかというと集め方は村上さん的。でも僕の場合は圧倒的にガジェットの世界ですけど。集めている物はNIGO、杉本さんを足したような感じです。
 
現在、特に若い資本家の人達は金融で資産を膨らましていますが、僕はそういう人より儲けたお金でちゃんと文化的価値あるものを集めてくれているこういった人の方がはるかにリスペクトできます。戦前の松方コレクション数奇ものの人達のような文化発信の現代版を担っているからです。
そういう意味で僕がNIGOに期待したいのは系統立てた収集をして欲しい事です。作品は点で価値があるのではなく、文脈にそって何を語るかによってさらに価値を持つのです。20世紀はじめまで世界の美術館は闇雲に収集してきましたが、役割を持った収集を現在ではしています。そして、彼には商業博物館みたいな物を作って欲しいです。そうしたら僕もたくさん寄贈したいと思います。
 

| Collection | 23:56 | comments(2) | - |
トークショーin shop btf

先日ちょっと触れましたが、Shop btfにて8月9日15:30〜僕のトークショーをおこないます。
内容はこれまでの収集履歴や人生に与えた影響などかなりパーソナルな感じになります。
 
会場ではエアラインものなどコレクションの一部を販売もする予定です。
上の写真のものも販売予定です(一部は非売品)
ちなみに紹介すると
 
下の男性写真のポスターは、AppleのThink differentキャンペーンのもの。男性はCesar Chavezというアメリカの農民解放運動の指導者。農民の労働賃金の安さや社会保障を是正するために立ち上がった人物です。
 
上の方のオレンジのフレームプレートはIBMが60年代に社員に配っていたもので、創業者の言葉「THINK(考えよ)」をいつも頭においておくために作られたもので、世界中の支社版(激レアなのですが)あり、これはイスラエルのヘブライ語版のものです。
 
プレートの手前の電球はアメリカの家電メーカー「ウェスティングハウス」がノベルティで制作したソルト&ペッパー。Wのロゴはもちろんポール・ランドのデザイン。
 
インディアンのお面は、西城秀樹の「ヤングマン」のオリジナルでもある「YMCA」や「In The Navy」なんかを歌っていたゲイ・ディスコカルチャー・グループ、ヴィレッジ・ピープルのフェリペ・ローズもの。70年代にコンサートなんかで売っていたグッズ。
 
飛行機のはswissairの1957年に発行した路線図パンフレット。
 
数字のカードはバッド・テイスト映画の神様、ジョン・ウォーターズの映画「ポリエステル」のオドラマカード。彼は悪趣味映画で有名ですが、ある日「いくらお前が悪趣味な映画を作っても臭いたつようなものは作れんだろ!」という言葉にカチンときて、本当に臭いの出るカードを作ってしまいました。映画の上映中、画面に数字が出るのですが、その時にカードの番号の部分を嗅ぐと、臭いがします。このカードは初公開時のもので主演のディヴァインとジョン・ウォーターズのサインが入っています。
 
ここで紹介したのはほんの一部。スライドではもっといろいろ紹介します。
入場は無料ですが、会場の関係で定員制です。ここで申し込み出来ますので、ご興味ある方はお早めに。

 


| Collection | 11:00 | comments(0) | - |
Souvenir Market

ちょっと告知が遅くなってしまいましたが、8/9から22日(くらい)まで渋谷パルコパート1 B1Fのデルフォニックスギャラリーで短期間のイベントをやっています。
Glyph.とWonder-travelling.comの合同で出店してます。
世界で買い集めたスノードームやスタチュー、広告の販促物、エアラインもの、フィギュリンや食器、切手、ステーショナリーなどほぼすべて正規には日本で買えない直輸入もの、もしくはヴィンテージものです。
告知してなかったのと、お盆中という事で人はまばら。それでもそれなりに売れてます。これはおととい撮った写真ですが、まだレアものは残っているととりあえず言っときます。物販だけだとサマにならないので、旅先で撮った写真をパネルにしました。(上写真)
 

奥にある猿の表紙はwonder-travelligからメキシコでジャケ買いしたファイルのリフィール。何種類かあります。手前はGlyph.のものでスノードームやメキシコオリンピックのスナックトレイ。

あまり日本では見かけないイスラエル、ブルガリア、ポーランドの切手はwonder-travellingから。ソ連時代のパッケージやおもちゃもあります。

時期的には早いけどデンマークのクリスマス・シールとかもあります。北欧ローカルの航空会社モノも。

おなじみエアラインものです。今回は中米、東欧、中東系のレア航空会社(デザインはかなりいい)を集めてみました。エア・インディアも代理店のPOPとかレアものありです。
| Collection | 18:50 | comments(2) | - |
古着列伝

今日,午前から『Huge』の取材がありました。ヴィンテージウェア、特にデニム系のブランドの紙ものを紹介しています。詳しくはまた発売時に。

紙ものでないので誌面から外れたものを1つ紹介します。古着なのに何で缶なの?と思うでしょうが,れっきとしたLee社のものです。Lee社の前身は創業1889年、ヘンリー・デビッド・リー・マーカンタイル社という食料品や衣料など総合的に扱う百貨店のような形態でした。現在のLeeはこの会社の衣料部門のみが残った形になっています。写真の缶はその百貨店時代の商品(ベーキングパウダーの缶)です。1900年代初頭ですからもう100年ほど前のものです。
 
僕は性分で古着というものだけでなく,会社がどうなって成り立っていったのかとかインハウスデザイナーとかまで突き止め,資料を公文書館などから取り寄せたりしていました。大分転売してしまいましたが,今でも紙もの関係の資料は500点ほど残っています。中には1880年代のLEVI'Sの領収書や1900年代のノベルティ,カタログなんかもあります。
 
産業革命以降の製品は一見画一化されているように思えますが,工場や時期によってクォリティに微妙な変化があったり,テクノロジーの進歩でディテールが変わっています。どこかに人間が関わっているので全く同じものはあり得ません。そこが僕にはとても魅力的です。最近はヴィンテージものにご無沙汰しているので、昔まとめた資料を引っ張り出さないと細かい鑑定は出来ませんが,昔は1インチ四方のデニムの縦糸,横糸の関係でデニムを供給していた下請けメーカーまで判定できましたし,ジーンズなどのディテールを見れば,何年の何月〜何月までどの工場で製造されたものかも鑑定できました。
今日もちょっと話したのですが,死ぬまでには世界で一番詳しい古着の百科事典みたいなものを作りたいと思っています。
| Collection | 23:11 | comments(0) | - |
古いモノをなぜ集めるのか?

今日、次々号STUDIO VOICEの特集で、クワトレにてA田寛さんとK野さんの3人で、これまたグラフィック談義がありました。いつものごとく僕だけ変な発言が多かったと後になって思っています。詳しくは本誌をご覧ください。
 
そもそも、編集部のS本さんからいただいた対談内容は“MAC以降,素人でもデザインが出来るようになって,グラフィックの本質が薄くなってしまった。そこに原点を見つめ直す意味を込めて喝を入れたい”というものでした。僕はそれについてはちょっと懐疑的でした。“昔は良かった”というのはどうも好きでは無いのです。でも,ご周知の通り僕は過去のものを集めています。そこには何があるのでしょうか?と、対談しながらうっすらと分かってきた事がありました。僕自身,過去のデザインはかっこ良かったという観点よりも、バカみたいに熱い思いが伝わるものに惹かれるのです。
 
50年代〜60年代はデザイナーも企業も青くて、お金にもならないようなPR誌を作ったりしています。雑誌もそうだった。僕が小学校2年生の時、書店で手にした『POPEYE』の創刊号。今みたいにたくさん広告が入っていないのに今の倍くらい厚い。そこにはUCLAとかの学生のキャンパス・スナップがあったり、ハングライダーやスケボー、コンバースやアディダスなんかのスニーカーが。これはもう衝撃的でした。その1年前にも『Made in USA Catalog』が出て,アメリカ物の洗脳を受けていましたが,もっとカルチャーに寄ったPOPEYE(『宝島』でもやってましたが,小学生の僕にはPOPEYEの方が分かりやすかった)は更に衝撃的でした。なぜあれだけあの時僕が感動したのかというのを最近になってようやく分かってきました。それが、バカみたいに熱く、取材や編集をしている人たちの“ワクワク感”が伝わってくるからです。根性とかじゃあないんですよね。ほんとに好きでやってる。もしあれが,ドキュメンターリー系のジャーナリストの取材だったら,僕はその後アメリカ文化に傾倒せず,人生も大きく変わっていたでしょう。『宝島』はもしかしたらこっち寄りだったからあまり衝撃を受けなかったのかもしれません。

今回の対談でも20代以下の人たちに本が売れないという話になりました。1つはお金に余裕が無いから。僕はもう1つを欲しい本が無いからだと思っています。表層的なものではなくて、心に直結するような、心からワクワクする本が無いのだと思うんです。昔『新人類』なんて言葉がありましたが,それを借りるとすると20代から下の世代は僕たちにとって『ニュータイプ』です。感情に支配され,そして抑制され、次から次へと生まれてくる新しい機械(携帯やコンピューターゲーム)をいとも容易くマスターしてしまう。感覚的に物事をキャッチする能力がとても高いので本質を見抜く能力もとても発達しているように思います。その点は見習わなくてはなりません。だから僕自身も心に直結する物を生み出す事を使命としています。そのためには,先人がどうやってワクワクしてきたか知るために,集めている事がようやくぼんやり見えてきたのです。
 
また対談でも若者にパクリネタ本は厳禁という話がありましたが,過去の作品を紹介しても結果パクリネタの公開にしかならないのでは?と思います。僕たちがやらなければならないのは,先人のワクワクを咀嚼して“今”というエッセンスを加え新しい価値をアウトプットすることです。レトロスペクティブの特集を組む編集者はそこをブラしてはいけないと思います。
 
そして今一番ワクワク感を伝えられるのが“世界観”です。A田さんの話の中に,今学生が一番なりたいのは雑貨デザイナーというのがありました。ポスター1枚でワクワク感を伝えるのは難しいのですが,雑貨屋さんだったら1つの世界観がみえてワクワクしやすいのです。雑貨屋さんの店内には好きな物もあれば嫌いな物もあり、グッドデザインがあれば,バッドデザインもあります。これは社会の縮図のようにいい物とダメな物がうまくパズルのように組み合わされて1つの絵が完成されています。つまり,コンセプトがしっかりしていればいい物も悪い物も包括できる。以前にも話したグラフィックデザインの衰退はこういった世界観を表現できるクリエイティブディレクションに取って代わられるということです。既に若きデザイナーのタマゴたちはクリエイティブディレクションの方向へ向いています。
| Collection | 23:13 | comments(2) | - |
東欧ワンダーマーケット


collexで昨年の北欧ワンダーマーケットに続き、明後日23日から東欧ワンダーマーケットが始まります。
 
ロシアのチェブラーシカ、チェコのクルテクなど早くから紹介していたプチグラやチェコ系写真集や装丁本に強いユトレヒトウチの妻はスーパーマーケットモノや日用品を中心に、Glyph.では戦前のステーショナリーを大量に出す予定です。今回の注目は大阪からやってくる超人気店チャルカと神戸の東欧番長チェドックでしょうか。
 
なぜか関東では知らない人が多いんですが、チャルカは『チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記』なんてマニアなガイドブックを出していたり、昨年10月には『りんごの木の村で』というお裁縫系マニア注目の本も出しているのです。多分日本でここが東欧雑貨が一番揃うでしょうね。チェドックは昨年NOTAMのトークショーにお邪魔した際にオーナーのO前さんとご近所付き合いがあるということで、連れて行ってもらいました。店内は東欧で直接買い付けてきたジャンクものやスーパーマーケットもので溢れ返っていましたが、ここが強いのは絵本だそうです。今回この2店舗が東京に来るというのは、雑貨マニアにとってはかなりの事件です。この関西の2店舗も気合いが入っているらしく、かなり荷物も届いているそう。
東欧のデザインはどこかノスタルジックなのですが、西側へのプロパガンダもあって、斬新なデザインが多々見られます。凄い未来っぽいのに印刷や紙質が悪かったりして、それがまた魅力です。北欧とはまた違ったもう少し泥臭さが感じられます。関東では本格的に東欧商品を扱っているお店をあまり聞かないので、東京の人はかなり衝撃だと思いますよ。
| Collection | 13:18 | comments(0) | - |
Wanderlust


皆様、長らくお待たせしました。今週より代官山collex神戸NOTAMにて葉巻ボックスの50セット限定本『Wanderlust』を発売いたします。『Wanderlust』とは日本語で“旅心”を意味します。Glyph.がこれまで世界中で集めた旅のカケラとコンセプトブックをコレクションBOXに収めたものです。ただ、中に入れる予定の3冊のブックレットの仕上がりが1月になりそうで、ボックスだけ先に受け渡しをして、本は後日お届けするという予定です。(申し訳ありません)定価は税込15,750円になります。ちょっと高いのですが、下の内容を見てください。

 

外装はキューバを中心とした葉巻の箱になります。同じメーカーの箱もありますが、ほとんど不揃いで、1920年代から最近のものまであります。葉巻の箱は木製の箱に化粧紙を貼っているため、湿気などにも強く、強度もあるので収納ボックスとして最適です。箱を開けるとこんな感じでいろんなものが入っています。
 
内容例を紹介します。一応同種類同数のアイテムを各箱に入れますが、国や年代などはそれぞれ異なりますので、下記は参考まで。
 

右上から左へ
フルーツ店の紙袋(フランス)、フルーツ店の紙袋(オランダ)、KLMのチラシ(オランダ)、80年代ユナイテッド航空のバゲッジタグ(アメリカ)、オーストリアン航空のバゲッジタグ(オーストリア)、紙ナプキン(ハンガリー)、右中 バスチケット(アルゼンチン)、スイスエアラインズのバゲッジタグ(スイス)、広告ハットピン(ベルギー)、地下鉄チケット(ハンガリー)、1920年代のバスチケット(イギリス)、地下鉄チケット(ポルトガル)、80年代の広告ステッカー(デンマーク)、70年代の観光缶バッジ(エストニア)、オリンピック航空のバゲッジタグ(ギリシャ)、1980年代エア・カリフォルニアのバゲッジタグ(アメリカ)、1980年代の教育番組バッジ(ソ連)、1890年代の裁縫箱の鍵(イギリス)、スウェーデン鉄道のブックレット(スウェーデン)
 

50年代のアメリカン航空時刻表(アメリカ)、郵便局の伝票(フィンランド)、90年代のビアコースター(イタリア)、60年代の駐車券(アメリカ)、馬券(香港)、中央5枚は中国のビールのラベルで80年代から最近のものまで、オーストリアン航空のバゲッジタグ(オーストリア)右下4枚はワインのラベル(フランス)、イベリア航空のステッカー(スペイン)
 

1890年代のバレンタインデー切り絵(イギリス)、色鉛筆(ロシア)、郵便局の振り込み用紙(スイス)とその下の銀行の振り込み用紙(ブラジル)、70年代前半のルフトハンザのチケット(ドイツ)、その下の小さいピンクの人形は80年代のお菓子のおまけ(メキシコ)、その左の小さな2体の人形は幸運を呼ぶ民芸品(グァテマラ)、キーホルダーはブラジルのもので先についたカラーのリボンは色によって神様があり、ラッキーアイテムとされているもの。80年代のパンナムのバゲッジタグ(アメリカ)、スーベニールスプーン(ベネズエラ)、その下古い切手(スイス)、右中の上下砂糖のパック(オランダ)、60年代のマッチラベル(ドイツ)、右下ナショナルレイルのチケット(イギリス)、バスチケット(イスラエル)、バスチケット(アルゼンチン)、60年代のキリスト人形(イタリア)、観光ポストカード3枚(右がドイツ後2枚はアメリカ)
 

紙製のドーリー(右上:チェコ共和国、中央:ポーランド、左:ロシア、右下:イギリス)、バーで使われていたマドラー3点(アメリカ)、本屋さんのセール広告が刻まれた1940年代頃の鉛の活版(アメリカ)
 

1950年代のペーパーナプキン(アメリカ)、1930年代のペパーミントドリンクのラベル(アメリカ)、1960年代の牛乳キャップ(アメリカ)
 
その他、あと5点ほどがセットされます。どうですか?これに3冊本が付くので結構なボリュームです。
先行販売される2店舗ではこのボックス以外に世界中のヴィンテージ雑貨や紙ものを販売する予定です。その内容は後日また紹介しますのでお楽しみに!

| Collection | 23:15 | comments(7) | trackbacks(1) |
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